つみたてNISAで普通の投資を始めよう。ギャンブルではないことを理解するために。

先日の記事では、積み立てでお金が増える「ドルコスト平均法」の仕組みについて記載しました。

ドルコスト平均法をできるだけ分かりやすく。普通の投資を始めよう。

今日はその「ドルコスト平均法」を使った「つみたてNISA」の中身について、
できるだけ分かりやすく書いてみようと思います。

「つみたてNISA」って何?

「つみたてNISA(ニーサ)」は1年間で40万円まで積み立て可能で、
最大20年間にわたり、売却益が非課税となる「投資信託」
のことです。

と言っても、仕組みを知らないとなんのこっちゃって感じですよね。。。

この時点では一旦「税金が掛からない投資」ぐらいに覚えておきましょう。

投資信託っていう言葉自体、「投資」というフレーズが入っているので
何となく怖い…というイメージがあると思います。

そもそも「投資信託」って何よ?っていう人もいると思うので、
まずは「株」と「投資信託」の違いについて簡単に説明したいと思います。

「株」と「投資信託」の違い

自分で投資先の企業を選ぶのが「株」
ゲーム好きだし、任天堂の株でも買ってみようかな

「投資」というと、こんな感じで「株を買う」というイメージが強いですよね。
「TOYOTAの株を買おう!」とか「SONYの株を買おう!」みたいに
自分で個別に企業を指定して買うのが「株」(株式投資)です。

プロにお任せするのが「投資信託」

みんなから集めたお金を使って、投資のプロがうまく運用するよ

一方で、投資信託というのは「お金を預けるのでいい感じにやってね」と
みんなで集めたお金を投資のプロに託して運用してもらうというサービスを指します。

「つみたてNISA」はこちらのタイプです。
つまり、自分で株を選ぶのではなく、プロにお任せする投資ということをまずは覚えておきましょう。

ちなみに「つみたてNISA」とは別に、株も購入可能な「NISA」もありますが、
「NISA」と「つみたてNISA」はちょっと考え方が違うので、
ここでは「つみたてNISA」だけに特化して書いていきますね。
※私自身も「NISA」ではなく「つみたてNISA」を選択しています。

つみたてNISAのメリット

投資で得た利益には税金がかかる

投資で得た利益には約20%の税金がかかります。これは「株式投資」も「投資信託」も同じです。

たとえば10万円の利益が出ていた場合、実際に受け取れる利益は約8万円です。

せっかく利益が出たのに2万円も取られるなんて~涙

って感じですよね。。。

ちなみにこの20%という税金は売ったタイミングで1回だけ発生するので、
売らずに何年も持ち続けているだけであれば、毎年20%取られるわけではありません。
←自分は最初そう思ってました(笑)

つみたてNISAは「非課税」の投資信託

一方で、「つみたてNISA」の場合は利益に対する税金が一切かからないので、
10万円の利益が出た場合には、そのまま全て受け取ることができます。

利益がぜんぶ自分の手元に残るのは嬉しいね

国が定めた制度として、これはかなりありがたいことですよね。

ふるさと納税もそうですが、国が節税をサポートしてくれているのですから、これを使わない手はありません。

続いては、つみたてNISAでお金を増やしていく仕組みについて説明します。

つみたてNISAでお金が増えていく仕組み

税金がかからないのは分かったけど、実際にどれぐらい増えるんだろう?

ここからは実際に「つみたてNISA」をシミュレーションしてみましょう。

「つみたてNISA」制度のおおまかな内容は以下の3つです。

  • 1年間で積み立てできるのは最大40万円
  • 新規に積み立てを開始できるのは2042年まで
  • 非課税期間は最長20年

これらの特性を最大限生かして、運用していきましょう。

1年ごとの箱で考えてみる

「つみたてNISA」で積み立てできるのは1年間で最大40万円なので、
「1年で40万円まで入る箱」
があると見立てて考えていきます。

まず「2021年の箱」に40万円を積み立てていきます。
この箱は2022年になると蓋が閉じられて、20年間の熟成期間に入ります。

年利7%で運用した場合、20年後の2041年の箱の中身は約150万円になっています。

元々40万円だった箱が110万円も増えているんですから、複利効果ってすごいですよね。

通常の投資では、利益分110万円に対して税金が20%掛かるのですが、
「つみたてNISA」は非課税なのでこの150万円すべてが手元に残ります

箱を淡々と埋めていくだけの繰り返し

「2021年の箱」の収益が理解出来たら、あとはこれの繰り返しです。

「2022年の箱」を作って20年熟成、「2023年の箱」を作って20年熟成って感じで、
これをひたすら繰り返します。

つみたてNISAは「2042年の箱」まで新しく作ることが可能なので、
「2042年の箱」を作ったところまでで積み立ては終了です。

 

「2042年の箱」は2062年まで熟成しても非課税なので、
つみたてNISAのサービスをフル活用する場合、非常に長い付き合いとなるわけですね。

全ての箱をフルに埋めた場合のシミュレーション結果は…

40万円の箱を1年ずつ作って、年利7%で20年間熟成をした場合の試算結果がこちら。

積み立ては2042年で終了するので、投資する金額は40万円×22年=880万円です。

一方で、受け取れる金額(評価額)の方は先日のブログで書いた「ドルコスト平均法」の繰り返しと、
複利の「雪だるま効果」のおかげで、加速度的に増えていき、
2035年には1,000万円を突破、2043年に2,000万円を突破、2053年には3,000万円を突破します。

ちなみに先ほど20年熟成と書きましたが、つみたてNISAはいつでも売却することができます
例えば2042年に全ての箱を開けてみた場合、2042年の箱はまだ熟成が始まったばかりですが、
もしその時点で全てを現金化したとしても、880万円の元金は既に1,942万円まで増えています

一時期話題となった「年金2000万円問題」が「つみたてNISA」だけでほぼ解消できてしまうんです。

1日でも早く始めた人ほど得をする仕組み

上の図では「2021年の箱」からスタートしたケースを書きましたが、
つみたてNISAは、どのタイミングから始めても2042年までしか新規の箱は作れません。

つまり、始める年が遅ければ遅いほど投資できる金額が少なくなっていきます。

  • 2019年から始めた場合、960万円
  • 2020年から始めた場合、920万円
  • 2022年から始めた場合、840万円(←いまココ)
  • 2023年から始めた場合、800万円

てな感じです。私は2019年から「つみたてNISA」を始めていますが、
それが早ければ早いほど、貯まっていくスピードも早くなります。

本当に年利7%が可能なのか

上の図のシミュレーションは、年利7%で試算を行いました。

ともすれば、こういう疑問が浮かんでくると思います。

確かにお金が増えていく仕組みは分かったけど、そもそも年利7%って現実的なの?

確かに今の普通預金の金利は「0.001%」ですから、無理もありませんよね。。。

つみたてNISAで選べる商品は「国のお墨付き」のみ

つみたてNISAを含む「投資信託」はプロにお任せする投資というのは最初に説明しましたが、
どんな商品を運用してもらうのかは自分で選ばなくてはなりません

結局、株と一緒で自分で選ばないといけないんじゃん・・・

となってしまうと思うのですが、つみたてNISAで選べる商品は、とってもありがたいことに、
金融庁が設定する一定の基準を満たしたものだけが選べるようになっています。

いわゆる「国のお墨付き」をもらった商品しか選べないというのは安心ですよね。

1番人気は「S&P500インデックスファンド」

実際につみたてNISAで1番人気があり、私を含めて多くの人が購入している
「S&P500インデックス・ファンド」での実績を見ていきましょう。

これは楽天証券で一番人気のある「emaxis slim 米国株式(S&P500)」という商品の実績です。

「S&P500」とは、ニュースでよく耳にする「ダウ」や「ナスダック」と並び
アメリカでは有名な株価指数のことで、「emaxis slim 米国株式(S&P500)」は、
S&P500の値に連動するようにプロが運用してくれるという商品です。

2018年7月にこの商品の販売が開始されて以来、上下を繰り返しつつ、
2021年12月時点では、販売開始時より約88%も値上がりしています。

これを年利に換算すると1年あたり約27%。最初に示した年利7%という数字は、
必ずしも非現実的ではないことが分かります。

2018年より前の「S&P500」の状況も見てみよう

「emaxis slim 米国株式(S&P500)」は2018年に販売されたばかりの商品ですが、
過去の「S&P500」の推移も確認しておきましょう。

過去の「S&P500」の指数の動きを見ると、何度かの暴落や低迷期を乗り越え、
長期的には必ず復活し、力強く伸び続けていること分かりますよね。
この辺りは、バブル期の高値を超えられない日本の株価とは全く様相が異なっています。

ちなみにこの表の全期間で見たとしても、S&P500の伸び率は年率9%を超えています。
つまりは、長期の実績から見ても、直近の3年間の短期的な実績から見ても、
7%というのは決して高すぎる目標ではないわけです。

S&P500は、生活に馴染みのある企業ばかり

「S&P500」はアメリカを代表する企業500社の時価総額の指数のことで、
例えばこんな企業がラインナップに含まれています。

  • グーグル
  • アマゾン
  • アップル
  • フェイスブック(Meta)
  • マイクロソフト
  • コカ・コーラ
  • マクドナルド
  • ナイキ
  • ファイザー

普段、AndroidやiPhoneを使ってAmazonの商品を買い、会社ではWindowsを使い、
自販機でコーラを買い、マックでハンバーガーを食べ、ナイキのスニーカーを履き、
ファイザーのワクチンを打つ。どれも日本人の生活に密着した企業ばかりですよね。

つまり、S&P500の商品を買うということは、そんな日本人にもお馴染みのアメリカ企業の株を
500社分ぎゅっと集めた、いわゆる「株の500社詰め合わせパック」を買うことなのです。

投資は1社より2社、3社と、より多くの企業の株を買った方がリスクが下がりますが、
「S&P500」では500社ぶんの株が買えることになり、大幅にリスクを下げることができます。

500社の株を個人で買うなんて、よほどのお金持ちでない限り無理な話ですが、
みんなでお金を集めて運用する投資信託だからこそ、こういうことができるというわけですね。

このS&P500の企業リストは、定期的に見直しが行われていて、
条件に満たない(利益が少なくなった)企業は自然にリストから消えていき、
利益を伸ばしている企業が新たに加わっていきます

自分で投資先を選ばなくていい上に、勝手に上位500社リストを見直しまでしてくれる。
これって初心者にとってはまさに至れり尽くせりですよね。

つみたてNISAをやらないほうが良い人

ここまではつみたてNISAのメリットばかり紹介してきましたが、
ここでは少しネガティブな話もしておこうと思います。

以下のような人は「つみたてNISA」での投資は向いていません。

結果が出るまで10年待てない人

もう一度、過去のS&P500の推移を見てみましょう。

コロナショックからの立ち直りは非常に早かったものの、
ITバブル崩壊やリーマンショックでは、暴落前の相場に戻るまでに5~7年かかっています。

このような時に投資を始めた場合、数年間はひたすらマイナスの状態が続きます。
時間を味方にする積立投資では、マイナス期間こそボーナスステージなのですが、
そのマイナス時期の長さに耐えきれない人は止めておいた方が良いと思います。

つみたてNISAは、とにかくほったらかしで長期積立を続けることが大切。
15年後、20年後のことを考えて、直近の利益の増減は気にしないようにしましょう

貯金がまったくない人

上の内容と少し重複するのですが、貯金が全くない場合に、
投資で直近の生活費を増やそうと考えるのは、元本割れのリスクが高いので危険です。

まして積み立て投資は長期が前提なので、1年程度ではほとんど利益が出ません。

まずは生活費を3ヶ月~半年ぶん貯金をして、それが確保出来たら少しずつ一定額を投資に回していきましょう。

お金を使うより貯める事が好きな人

つみたてNISAの投資は、最初に商品を選んで積立の設定をするまでが肝心で、あとは10年以上完全放置です。

つまりめちゃくちゃ退屈な投資方法で、「もっと儲かる方法があるんじゃないか?」と、
投資を積極的にやって資産を増やしたいと考えてしまう人には不向きです。

一方で、積立投資は一度設定してしまえば、投資のためにあれこれ考えたりする必要がなくなるので、
その浮いた時間を別なことに充てることができます。

お金は集めただけでは無価値で、モノやサービスと交換して初めてその価値が出るものです。

お金を貯めることに必死になるのではなく、
貯めるためのエネルギーは最小限にしておき、あとは自分の楽しみに人生の時間を使う。
その方が個人的には良いと思っています。

まとめ

ここまでつみたてNISAについて、一通り書いてみました。

多くの人が、日本人も投資を始めるべきだと気づきはじめ、
それは早ければ早いほど良いと言われる理由が何となくわかったでしょうか?

日本は長い間デフレだったので、今もそこまで物価は上がっていませんが、
世界的に見ると物価は常に上昇傾向にあります。

日本にだって、政府には「年2%のインフレ目標」がありますから、
物価は国の目標として毎年上げていくべきもの」ということになります。

貯金だけをしていた場合、そのお金はインフレにより実質的に目減りし続けます
つまり毎年、みんなの嫌いな元本割れ状態です。

年金2000万円問題は、1年に2%ずつ物価が上がった場合、
20年後には年金3000万円問題になっています。

将来のことは誰にも予測は付かないので、100%こうなるとは言えないのですが、
お金の知識を身に付けて、それに備えて準備しておくことは大切です。

月3万円の貯金。あなたはつみたてNISAに回しますか?それとも年末ジャンボに託しますか?

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