紅葉の宇奈月温泉と黒部峡谷鉄道トロッコ電車の旅 その3

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翌朝は6時ごろ起床。この旅2日目の朝を迎えました。

 

まず向かったのはずっと入りたかった、棚湯です。

男性は朝しか入れないのですが、2回は入りたいので、
まずは早朝に入って、チェックアウト間際にももう1回入る作戦。

朝6時という早い時間帯にもかかわらず、すでに20人ほどが入浴してました。

「やまのは」公式サイトより引用

お風呂の写真は公式サイトのものですが、黒部峡谷を目の前に望む、
とっても眺めの良いお風呂でした。

もちろん黒部峡谷を渡るトロッコ電車も見ることができますし、
一番外側の縁まで行けば、周囲の山々の紅葉もぐるりと見渡すことができます。

これぞまさに紅葉露天風呂といった感じで、
紅葉好きの自分としては、夢のような時間が過ごせました。

入浴の後はラウンジでコーヒータイム。やっと目が覚めてきました。

黒部峡谷の眺めがよく、10種類ぐらいの飲み物がフリーで頂けるので、
ここは滞在中、何度も利用させてもらいました。

ラウンジから見える山にはまだ日が当たっていませんでしたが、
東側の山々には少しずつ朝日が差し込んできました。

今日も快晴。素晴らしいトロッコ日和になりそう。

朝食もバイキング形式

7時半頃、朝食会場へと向かいました。
野菜&タンパク質多めの朝食をとって、今日一日も不健康な食生活に備えます(笑)

満室とあって、会場内は大盛況。
2人、3人旅のみならず、3世代8人旅や職場仲間の旅行ぽい人もたくさん見かけました。

ここ1年半ほどGoToの時期を除くと、かなり閑散とした宿が多かったので、
こんな時代が戻ってくるとは感慨深いものがあります。

別館「飛鳥」窓正面の眺め

部屋に戻ってくると、すっかり太陽の位置が高くなっていて、
部屋の正面に見える山にも日差しがたっぷりと注いでいました。

今日は快晴。まさに最高のトロッコ日和。

2回目の棚湯も堪能して、チェックアウトの10時ギリギリまで
「やまのは」での滞在を楽しみました。

立地の良さは宇奈月温泉でも一番だと思いますし、
従業員の方々も親切で、とても気持ちのいい滞在になりました。
また宇奈月に泊まる機会があれば、こちらに来たいですね。

送迎中止の案内

チェックアウトした際にフロント前にあった掲示。

元々歩く予定だったので影響はなかったのですが、
紅葉の見頃とこの天気、さらに週末というのも重なって、
かなりトロッコ電車は混雑してるようです。

宇奈月温泉の標高は224mと想像以上に低い

外に出ると、気持ちのいい朝の空気に包まれていました。

富山地鉄の車両と山の紅葉がよくマッチしていた

富山地鉄の宇奈月温泉駅の脇を通り過ぎ、黒部峡谷鉄道の宇奈月駅を目指します。

黒部峡谷鉄道 宇奈月駅

宇奈月駅は大型の観光バスも来ていて、大変な賑わいぶりでした。

1時間半後の便まで満席

駅の窓口はめちゃくちゃ混んでいて、
乗車券を購入するための整理券まで配布していました。

自分は10時44発の便を黒部峡谷鉄道の予約サイトで予約をしていたので、
昨日のうちに乗車券を引き換えておきましたが、
窓口は「予約済み」と「予約なし」に窓口が分かれていて、
予約済みの方はほとんど並んでいなかったので、
予約さえしてあれば当日の引き換えでも安心だと思います。

写真撮影用のレプリカ車両
改札前にはすでに並んでいる人もいましたが、
まだ発車まで少し時間があるので、外で待つことにしました。

 

昨日散策した、やまびこ遊歩道の入口あたりから。

ちょうど自分たちが乗車するトロッコ電車が欅平方面からやってきたようです。

発車25分前でこのぐらいの列に

発車10分前から改札を行うとのことだったので、
さらにその15分前ぐらいから改札に並んでみました。

発車までは25分あるのですが、すでに結構な人です。

どうして予約をしていても、並ぶのかというと、
黒部峡谷鉄道のトロッコ電車は座席定員制となっていて、
すべての座席が自由席だからなんです。

一方で景色の良い席というのは圧倒的に進行方向右手となり、
また1列3人掛けで座ることになるので、良い席を早めに取らないと、
席もバラバラ、さらに景色もあまり見えず、みたいになってしまいます。

だから、みなさんだいぶ早めに並んでいるというわけですね。

黒薙駅までの片道乗車券

今回購入したトロッコ電車の乗車券です。
乗車するのは終点の欅平までではなく、最初の停車駅である黒薙駅まで。
約25分ほどの旅です。

正直なところ、25分も楽しめて一人660円というのはかなり安いと思いました。

号車のみ指定されていて、自分たちは5号車に乗車します。

発車10分前になり、いよいよ乗車開始です。

みなさんマナーがいいので走ってはいないんですが、明らかに早足です(笑)

なんかディズニーの開門のときみたいな高揚感。

無事にこんな感じで、進行方向右手に着席できました。

トロッコ電車はコロナ禍前は1列4人で座っていたそうですが、
今は3人までに制限しているんだそう。
満席なので、後半に乗り込んでくる人はやはり相席となっていました。

実際に乗車した感じでは3人がギリギリと思えるような感じで
4人だった時代はほんとギュウギュウだったんだろうな…(笑)

さあ、いよいよ出発です。ホームでは駅員さんが手を振ってお見送り。

富山出身の室井滋さんの軽快な車内アナウンスも相まって、
出発早々、アトラクション要素満載です。

新山彦橋を渡る

トロッコは出発して間もなく赤い新山彦橋を通って黒部川を渡ります。
遠くの山々までまさに紅葉の最盛期です。

この写真とは反対側となりますが、すぐ隣の山彦橋では、
多くの人たちがこちらに手を振ったり、写真を撮ったりしていました。

宇奈月ダムの案内看板

トンネルを抜けると、昨日散策で歩いた宇奈月ダムが近くなってきました。

ここでも遊歩道沿いでは、多くの人が足を止めて手を振ってくれています。

うなづき湖

再びトンネルを抜けると、車窓の右手に「うなづき湖」が見えてきます。
宇奈月ダムによって黒部川がせき止められた人造湖です。

本来ならエメラルドグリーンの湖面がきれいなんだそうですが、
現在は工事の影響により水位が極端に低くなっているんだそうです。

新柳河原発電所

ヨーロッパの古城のような建物が見えてきました。
これは関西電力の「新柳河原発電所」の建物です。

まるで「天空の城ラピュタ」のような見た目なんですが、
後ろの人はルパンに出てくるやつだー!って言っていたので、
そっちの方がしっくり来る人は多いのかな?(ルパン見てないのですみません…)

新柳河原発電所に隣接する柳橋駅。
乗客の乗り降りはできない
発電所に隣接する柳橋駅では列車の行き違いがありました。
単線でありながら、今日は20~40分間隔で列車が運行しているので、
黒薙駅までの25分間に2回も列車の行き違いがありました。

絶景の紅葉を見ながらゆっくり進んでいく

トロッコ電車はどんどん奥へ奥へと
黒部峡谷を分け入るように進んでいきます。

カーブを切る度に赤や黄色に染まる山が次々に視界いっぱいに広がり、
もうこれ以上ないというぐらいの絶景でした。

スリリングなトンネル通過も楽しい

黒部峡谷鉄道は急峻な山岳地帯を走るので、トンネルも数多く存在します。

狭いトンネル内の中は急カーブと急勾配が続き、
窓がないので壁も目の前に迫ってきます。

この先にどんな景色が待っているんだろう。
そんな冒険心を強くかきたててくれるトンネルです。

正面にある温泉施設が「とちの湯」

正面に見えている滝と、うなづき湖の合流地点にある温泉施設「とちの湯」。

以前、あの場所まで温泉街からレンタサイクルで行ったことがありましたが、
露天風呂からトロッコ電車が見えて、なかなか良かったですよ。

無料電気バス「EMU」は手を挙げるだけでどこでも乗り降り自由

ちなみに土日祝日は宇奈月の温泉街から低速電気バス「EMU」が、
無料で運行されていますので、温泉街からダムを経由してとちの湯まで
のんびり景色を眺めながら向かうのもオススメです。

とちの湯を通過すると、うなづき湖もまもなく見納め。

トロッコは本格的に黒部川沿いの峡谷へと入っていきます。

眼下に見えているのは「サル橋」。

対岸の山へ渡るためのサル専用の橋で、
時折実際に猿が渡っている様子も見られるんだとか。

室井滋さんもアナウンスで話してたけど、
人間はとてもじゃないけど渡れません…。

雪山が見えてきた

トロッコはさらに山の中へと分け入っていきます。

手前は紅葉が美しい森ですが、奥の山々は落葉が進んでおり、
さらに遠くには雪を被った山も見えてきました。

森石橋。深い谷を超えていく。

森石駅で2回目の列車の行き違い。
ここも乗客の乗り降りはできません。
すれ違う列車は、早々に宇奈月方面へ戻る人たちしか乗っていないのでガラガラでした。
森石駅を過ぎると、程なく森石橋という橋を渡り、深い谷を渡ります。

森石橋を過ぎたあたりから本格的な黒部峡谷となる

「ようこそ黒部峡谷へ」の案内看板が出てきました。

まだまだ乗り足りない感じですが、まもなく黒薙駅に到着です。

黒薙駅のホームに入線

11時08分、黒薙駅のホームに到着しました。

乗る時は係の方がチェーンを付けてくれたのですが、
黒薙駅で下車する人は少ないため、
自分でチェーンを外して降りる必要がありました。

乗車したトロッコは最長編成の13両編成でしたが、
黒薙駅で下車したのは10人ぐらいだったような気がします。

まだまだ大勢の乗客を乗せたトロッコ電車は、
終点の欅平に向けて出発していきました。

トロッコは黒薙駅を出発するとすぐに、
黒部峡谷鉄道の中で最も深い、高さ60mの後曳橋を渡ります。

ここを通った登山者が思わず後ずさりしてしまうことから
名付けられたという橋は、ホーム上からも下の川が見えないほどの高さです。

黒薙駅から続く道はこの階段のみ

今日はここから歩いて黒薙温泉を目指します。

駅前から延びる道は、なんとこの急な階段1本のみ。

階段はホームから線路を跨いだ向こう側にあるので、
10分前にはホーム側に渡っておく必要があるというわけですね。

黒薙温泉までは600m。

徒歩20分とのことなので、紅葉を眺めながらのプチ山歩きの始まりです。

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