黒薙駅から黒薙温泉までのプチ散歩の始まり。
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黒薙駅からの急な階段を登りきると、後曳橋が眼下に見えました。
急な登り坂はここまでで、所要3分ぐらい。
よほど足腰が弱い人でない限りは乗り切れそうです。
この先でカメラマンの方がカメラを構えていたので、
この辺りはかなりいいアングルの場所なんでしょうね。
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ロープが張られているが、結構な断崖だ
急な崖に沿って進んでいく場所もあります。
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振り返ると、黒薙川や遠くの山々が見渡せました。
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一方で、足元は細い一本道です。
時折、足を止めては紅葉を眺め、また足を動かす。
そんな感じでゆっくりと進んでいきました。
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黒薙温泉までの道のりにはこのような案内板がいくつも設置されています。
優しく語り掛けるような言い回しのものが多く、
少なくとも秘湯マニアしかいけないような、
人を寄せ付けない雰囲気は微塵も感じません。
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案内看板の通り、ラストの5分間は一気に下りとなります。
汗だくで50代ぐらいの男性3人組が登ってきて、
「湯上りにしっかり休まんと汗だくになるでー」と言って
そのまま駅へ急ぎ目に向かっていきました。
ゆっくり入り過ぎて、トロッコの時間ギリギリになっちゃったんだろうな。
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坂を下り切ると黒薙温泉の看板が見えてきました。
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到着しました!黒薙温泉です。
黒薙川に面した静かな山の中の一軒宿。素敵な佇まいですね。
この宿には道路が通じておらず、トロッコしか交通手段がないため、
冬は完全に営業を停止します。今年も11月23日の午前中で営業終了なんだそうです。
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休憩スペース。やや高めだが自販機でジュースやビールも購入可能だった。
はじめてだと回答すると、施設内の地図を使って
丁寧にお風呂の説明をして頂きました。
どうやら名物の露天風呂までは80mほど離れてるんだそう。
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木造の階段をぎしぎし歩くときの音がたまらない
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奥の「内風呂」の看板下にあるのがコインロッカー。
内風呂へ続く廊下。
この辺りは有料の休憩室になってるそうです。
内風呂の入口の手前にはコインロッカーがありました。
100円が戻ってくるタイプのロッカーで、こういうところも良心的だし
秘湯初心者にとってはかなりの安心ポイントです。
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建物に沿って流れる黒薙川
内湯の写真は撮れないのですが、窓が大きくて
目の前を流れる黒薙川がとってもきれいに見えました。
ちょうど12時までが内湯の清掃タイムだったので
タイミングよく一番風呂をいただくことができました。
受付の方も仰っていましたが、
黒薙温泉の中でも内湯は特に湯が濃いんだとか。
宇奈月温泉の源泉でありながら、
その中でも特に濃いお湯に入れるというのは贅沢ですね。
内湯とはいえ窓も解放されていたので、
半露天風呂のようでとっても気持ち良かったです。
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黒薙川沿いに歩いていく
続いてはいよいよ名物の大露天風呂へ。
一旦服を着て、80m先の露天風呂を目指します。
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写真のつり橋は送電線の巡視用のため渡ることはできない
黒薙川の澄んだ水と、周囲の紅葉が最高すぎます。
こんな風景の中で露天風呂に入れるなんて、なんて贅沢なんでしょう。
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露天風呂はこの先、正面にあります。
看板だけは見えていますが、湯船は大きな岩の向こう側にあり
その広さは実に28畳!ものすごい開放感でした。
あの巨大な宇奈月温泉の源泉を一手に引き受けているだけあって
相当に湯量が豊富なんだろうなーと思います。
峡谷を流れる川音に耳を傾けつつ、
周囲に広がる紅葉の山々を見ながら入る温泉。
これは本当に贅沢です。
湯温も熱すぎず冷たすぎず、ちょうど良かったです。
混浴なんですが、自分たちが入った時には
同年代の男性が1人いただけで、静かな時間が過ごせました。
これまで訪れた秘湯の中でも黒薙温泉はかなり満足度高かったです。
ちなみに女性向けには専用の露天風呂が別にあって
そっちもかなり眺めが良いんだそうです。
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露天風呂の近くで見つけた落ち葉
さて、そろそろ駅へと戻る時間になってしまいました。
黒薙駅までは徒歩20分、線路を10分前には渡るように言われていたので、
トロッコ電車の30分前には宿を出発しました。
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トロッコの時間も気にしつつ、絶景につい足が止まってしまう
やはり途中から汗だくになってしまいました(笑)
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駅のホームが見えてきた
最後の急な階段を降り切ると、黒薙駅に無事到着。
帰りも時折足を止めて、紅葉を眺めながら戻ってきたので
20分ほどかかりましたが、さっさと歩けば15分で十分行けると思います。
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まずは欅平行きの電車が先に入線してきました。
午後の下り列車はすでに空いていて、席にも余裕がありました。
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黒薙駅13時21分発の宇奈月ゆきが入線してきました。
予想通り、開放的な窓なし車両はぎゅうぎゅうに満席。。。
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リラックス車両は背もたれや窓があり、快適性が高い
というわけで、唯一空席のあった最前方13号車のリラックス車両に乗りました。
窓付き&背もたれ付きの車両で、帰りはゆったりと戻ります。
行きのワクワクした高揚感のある感じとは一転、
帰りの車内はすっかり皆さん風景に飽きてしまったご様子。
自分たちは黒薙まで25分しか乗っていませんが、
皆さんは片道80分、往復だとすでに2時間以上も
この峡谷を見てるわけで、意外と長いのかもしれませんね。
そういう意味では宇奈月駅から黒薙駅までの25分の乗車は、
わずか1駅でありながら、温泉街を抜け、宇奈月ダムやうなづき湖、
さらには黒部峡谷の景色まで楽しめて、
お手軽かつ最後まで飽きの来ない区間なのかなと感じました。
でも一度は欅平まで乗り通して自分の目で確かめてから、その感想は確定したいと思います。
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新山彦橋から山彦橋を眺める。後ろの宿が今回宿泊した「やまのは」。
急に現実の世界に戻ってきたような感覚がしました。
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リラックス車両の車内
リラックス車両はこんな感じ。
行きは風を感じる窓なし車両で行きたいですが、
帰りに乗るならこっちの車両も良いかもしれませんね。
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富山地方鉄道の宇奈月温泉駅へ戻ってきた
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ささや食堂で2回目のランチ
今日も2日連続で来てしまいました(笑)
揚げたてのカツはまだサクサク食感が残ってました。これはめっちゃ旨い…。
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「やまのは」ラウンジからの眺めも見納め
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内山駅
富山地方鉄道で新黒部駅まで乗車。
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転換クロスシートが並ぶ車内
クラシックな座席なんですが、
全員が前を向いて着席できるので、車内はとても快適です。
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北陸新幹線との乗換駅、新黒部に到着しました。
半分以上の人がここで下車。
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北アルプスの山並みが一望
本当に今日はいい天気だったなぁ。
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16時47分発の「はくたか570号」に乗って東京へと帰りました。
帰りの新幹線ももちろん満席。
大宮までの2時間はさすがに二人ともぐったりしていました。
今回は2日間ともほぼ快晴という天気にも恵まれて
さらに紅葉もちょうど見ごろだったので、
本当に充実した旅となりました。
北陸新幹線効果で富山は想像以上に近かったです。
また季節や場所を変えて、富山旅をしてみたいと思いました。
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