【訪問日:2022年10月28日】
◆大宮駅 6:57 → 角館 9:35 秋田新幹線「こまち」1号
抱返り渓谷へ行くためにまず降り立ったのは角館駅。
角館を訪れるのは、桜を見に来て以来なので約半年ぶり。
その時は飛行機で来たので、新幹線で来るのはかなり久々です。
なにせ、神代駅の列車の本数が極めて少ないのです…。
路線バスでのアクセスができないという、
車が運転できない私にとっては中々ハードルが高いスポットでしたが、
念願かなってようやく訪問することができました。
さて、抱返り渓谷へのアクセスは「よぶのる角館」を利用。
「TOHOKU MaSS」に会員登録すると乗車できる、乗合タクシーです。
あらかじめ予約をしておくと、片道300円で角館周辺の指定スポットへ連れて行ってくれて、
その指定スポットの一つに「抱返り渓谷」もあるというわけです。
タクシーだと3,000円程掛かるところ、わずか1/10ですから激安です。
この日は自分の他に7人の乗客が。全員の予約を確認後、9時45分頃に角館駅を出発しました。
◆角館駅 9:45 → 抱返り渓谷 9:58 乗合タクシー「よぶのる角館」
わずか15分ほどで抱返り渓谷の駐車場に到着。朝10時前に到着しました。
乗合タクシーなので、別のスポットにも行く場合はもう少し時間がかかるようで、
所定の到着時刻は10時24分となってましたが、
乗客8人全員が抱返り渓谷下車だったので、直行便となったようです。
駐車場からすぐに遊歩道の入口がありました。
まず最初に現れるのが抱返神社。
高く伸びる杉の木が美しい。
神社の裏手を回るように遊歩道が始まります。
ゆったりと流れる川は「玉川」。
あの強酸性で有名な玉川温泉あたりから流れてくる川ですね。
5分ほど歩くと「神の岩橋」に到着。
吊り橋なので、渡ると結構揺れます。
つり橋から見る風景。色付いた山がきれいですね。
これから少し上流に向かって歩いていきます。
吊り橋を渡ると、先ほどまで右手に見えてた川は左手に。
なんだかすぐ下を軌道のようなものが延びています。
蛍光灯も付いていたので現役のものと思われますが、何をするためのものなのでしょうか。
色付き始めた遊歩道を奥へ奥へ。
ゴール地点に当たる「回顧の滝」までは約1km、30分ほどです。
誓願橋を渡ります。
誓願橋の先は、手掘りの隧道が続き、かなり高い場所に。
この辺りから見る渓谷の美しさは息を飲みました。
まさにずっと見たかった「憧れの青」。
その後も美しい渓谷に沿って遊歩道は続き…
10時30分頃、ほぼゴール地点となる「回顧の滝」に到着!
紅葉の木々に包まれるようにある、美しい滝でした。
よぶのるタクシーで一緒だった、
おばさん3人組の写真を撮ってあげて、滝を後に。
「回顧の滝」から5分ほど先へ進むと、遊歩道は通行止めに。
橋が崩落してしまっているのですね…。
通行止めの案内があった場所の近くにあったマップ。
本来の遊歩道は10km以上の長さがあり、多くの箇所が通行止めになっていることが分かります。
というわけで、引き返して帰ることに。
ちなみに、ここでミスったことが一つあり、
遊歩道沿いはドコモですら電波が圏外であるということ。
帰りの乗合タクシーはこれによって予約不可となり、
旅程の都合上、神代駅まで歩くことが確定的となりました…。
抱返り渓谷へ行かれる際は帰りの交通手段の確保もお忘れなく(笑)
まあ、交通機関を確保できないことが確定したので
のんびり景色を眺めていくことにしましょう。
紅葉に染まる山々。
全体的にはもう少し色付きそうな感じがするので、見頃は11月上旬ぐらいでしょうか。
紅葉と抱返りブルーを堪能。
本当に綺麗な場所でした。やっぱり来てよかったです。
スタート地点の「神の岩橋」まで戻ってきました。
この時点で時刻は11時。だいたい1時間ちょっとで往復の散策ができました。
ようやく電波が通じるようになったので、「よぶのる角館」の予約を試みたのですが、
次の配車は13時10分とのこと。うーん2時間待ちか。
ちなみにこれとは別に「抱返り号」という田沢湖駅までの乗合タクシーもありました。
しかし、こちらも乗車1時間前までには予約が必要で、
11時40分発の便は予約不可と告げられてしまいます。
次は13時10分なので、やはり2時間待ち。うーん。
遊歩道の入口付近から見る神の岩橋。
紅葉の山々を背に赤い橋が映えます。
◆抱返り渓谷 11:15 → 神代駅 11:50 徒歩3km
というわけで、神代駅11時50分発の列車を目指し、
最寄り駅の神代駅へと向かったのです。
Googleマップで検索すると、駅の正面から入るようにナビされますが、
実際には抱返り渓谷に近い裏側からアクセス可能でした。
こんな感じで歩けば、神代駅までは3kmほど。早歩きで約35分の道のりでした。
一瞬、裏からは駅に入れない!?って感じの道になりますが、ご安心を。
ちゃんとホームへ続く階段があります。
さて、11時50分になったのですが…ん?列車が来ないぞ。
何やら11時50分のところに注意書きがあるな。
田沢湖まで「運転する日があります」!?
運転しない日もあるのかよー( ;∀;)
✖ 神代駅 11:50 → 田沢湖駅 12:02 平日のため運休(乗車できず)
というわけで、神代駅の列車に間に合うように来たのに、
11時50分発の田沢湖行きの列車はありませんでした。
どうやら土曜・休日のみの運転だったようです。
次の列車は15時32分ですから4時間後。これで列車で向かう道も閉ざされました(笑)
悲しさいっぱいで神代駅前を歩く。
潰れた「ドーイクリ 島」の建物がより一層、物悲しく。
もうこうなったらメシを食うしかないでしょう(笑)
神代駅から歩いて5分ほどの場所にある「華頂」さんで昼メシです!
店内に入ると頑固そうな親父さんが迎えてくれました。
そそられるメニューのラインナップ。
秋田名物の稲庭うどんに、揚げたての天ぷら、そして手の込んだ小鉢が嬉しい。
タクシーが予約できたら…列車が運転していたら…当然出会えなかった名店。
一見アンラッキーに思えたことも、こうしてラッキーな出来事に変わることもあるんだね。
めっちゃ美味しかった!ご馳走様でした。
神代駅にお立ち寄りの際はぜひ「お食事処 華頂」さんへ。
がんこおやじが作る「気まぐれ定食」を次は食べてみたいと思いました。
というわけでだいぶ遅くなってしまいましたが、
「お食事処 華頂」さんから徒歩1分ほどのバス停から、
運よく12時40分発の田沢湖駅ゆきのバスがありました。
◆神代駅角 12:40 → 田沢湖駅 12:58 羽後交通バス
「神代駅角」バス停から田沢湖駅ゆきの路線バスに乗車。
予定よりだいぶ遅くなってしまいましたが、
無事に田沢湖駅へと戻ることができました。
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