野反湖を15時11分発の長野原草津口駅ゆきに乗車します。
乗務員さんは往路とまったく同じメンツで2名体制。
上りと下りで運転手交換かなと思いましたが、担当も同じでした(笑)。
翌日、最後に乗ったバスはワンマンだったので、研修中だったのかもしれませんね。
自分一人だけを乗せてバスは野反湖を出発。
往路で降り立った富士見峠(野反峠バス停)付近はすでに霧に包まれていました。
こんな花のシーズンに誰も乗らないなんて
普段はほとんど乗客ゼロなのかな…と心配になります。
白砂ダムを渡ると、今日の宿泊地にまもなく到着です。
花敷温泉のバス停で下車。
バスは再び乗客ゼロとなり、長野原草津口へ向けて出発していきました。
花敷温泉にも宿がありますが、今回宿泊するのはさらに奥にある尻焼温泉です。
尻焼温泉までは地図で見る限り、1kmもないようなので
余裕で歩けると思ったのですが、意外と山が深い…。
川のせせらぎと河鹿蛙の声が心地よい道でした。
15分ほど歩くと、最初に見えてきた建物が今夜の宿である「星ヶ丘山荘」でした。
初めて宿泊する宿は、足を踏み入れる瞬間、やっぱりちょっと緊張します。
玄関では優しそうなスタッフの方が迎えてくれました。
緊張していた気持ちが一気にほぐれます。
まずは座ってチェックインをするようです。
玄関先には天体望遠鏡が置かれていました。
今日はあいにくの天気ですが、晴れた日は星がきれいなんだろうなぁ。
ウェルカムドリンクと、地元名産の花豆を出していただきました。
ドリンクはコーヒーをいただきましたが、ビールも選択肢に含まれていて驚きました。
程よきタイミングで、いよいよ部屋へ。
部屋は1階の「山桃」というお部屋です。
部屋に入った瞬間、川音と河鹿蛙の鳴き声が聴こえてきました。
7.5畳のシンプルな和室に、きれいなトイレが備わっています。
また、窓際に配置された椅子が実に居心地を良いものにしてくれました。
窓を開けると、川と山が目の前に。
そして、むせ返るほど濃い山の匂い。
至るところから河鹿蛙の声が聴こえ、
求めていた音、匂い、風景がここに凝縮されているよう。
少し部屋でゆっくりしたあと、暗くなる前に館内散策とお風呂へ。
こちらは湯上がり処のようです。冷たい麦茶や無料のマッサージチェアがありました。
川に面した大浴場と露天風呂は雰囲気最高でした。
夜はお風呂から流れ星が見える日もあるそうです。
写真には撮れないので、貸切風呂だけ一枚。本来なら貸切風呂も2つあって、片方は露天風呂のようなのですが、
今日は露天風呂の方は入浴できなくなっていました。
内湯も木の香りが浴室いっぱいに広がって、とても贅沢な気持ちになれます。
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