両親と行く(予定だった)種差海岸と奥入瀬渓流ひとり旅 その1

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5月28~30日にかけて、青森・秋田・岩手に行ってきました。

本当は冬のリゾートしらかみの旅に続いて、
両親を連れての3人旅の予定だったのですが
諸事情あり(コロナは無関係です)、一人旅に。

北府中駅を5時48分発の武蔵野線で出発しました。

45分ほどで大宮に到着。

6時57分発の「はやぶさ・こまち」1号に乗車しました。

新白河~郡山間。水田の風景はこの季節が一番きれい。

9時21分に定刻通り八戸に到着しました。
えきねっとのトクだ値スペシャルで予約したので
大宮~八戸間の料金は半額の8,080円でした。



ここから八戸線に乗り換え。

新幹線と八戸線はJR線同士なのですが、
乗り換え改札はなく、一度完全に改札を出て
青い森鉄道と共用の改札から入ります。

改札前の券売機で鮫までのきっぷを購入。
きっぷは青い森鉄道のデザインでした。

もともと東北本線だった青い森鉄道の運賃は
第3セクター化によりかなり高くなったので、
八戸線のきっぷがやたら安く感じます。

各駅停車の久慈ゆきです。
八戸線は海沿いを南下して岩手県へ入り、
あまちゃんの街まで走ってます。

八戸線の車両は長らくキハ40でしたが
E130系に置き換わっていました。
水郡線などで活躍している車両ですね。

新幹線から8分ほどの接続時間で発車。

八戸駅前はかなり閑散としているのですが
八戸線も最初はこんな感じでとっても長閑。

10分ほどで八戸中心部に最も近い
本八戸駅に到着します。
ここで半分ぐらいの人が下車しました。
本八戸から鮫までの区間は、マンションや
大型商業施設が立ち並ぶ都会の風景に。

八戸市は人口22万を有する青森県第二の都市。
東北地方でも各県庁所在地を除くと、
いわき・郡山に次ぐ人口規模を誇ります。

新幹線で八戸を通るだけだと、
ここに本当に22万人もいるの?という印象ですが
八戸線に乗ってみると大きな街であることが実感できます。



八戸駅~鮫駅間は、「八戸市内線」として
1時間に1本の間隔で運行されています。

本八戸から先は市街地の中を走るので、
各駅の利用者もそれなりに多いです。



鮫が近づく頃には多くの乗客が下車。
車内はこんな感じです。





八戸駅から21分。9時50分に鮫に到着。
八戸市内線と呼ばれる区間はここまでとなり、この先を走る次の列車は3時間後です。

駅前にはなかなかインパクトのあるサメがいました。実際の駅名の由来は「沢」が訛ったもので、特にサメの一大産地ではないそうです。

駅前から30秒ほど海に向かって歩くと、八戸市営バスの「ワンコインバス うみねこ号」の乗り場がありました。

八戸線が鮫駅に到着・出発する時間に合わせて運行されている、種差海岸のワンコイン周遊バスで、鮫駅〜種差海岸駅間を約1時間ごと、夏季は1日7本(冬季は4本)運行されています。

最初の目的地、蕪島までは1kmほど。駅から歩いても良かったのですが、バスが100円で乗れたので蕪島海浜公園までのわずか2分だけお試しに乗ってみました。

乗客は7人ほどいて、自分の他にもう一人がここで下車しました。

蕪島の場所はこちらです。

バス停を降りると蕪島は目の前。
陸続きになっているので、すぐに行くことができます。

ここはウミネコの繁殖地として有名なのですが、
すでにミャーミャーとものすごいウミネコの声がします。

蕪島の中央部分にあるのが蕪嶋神社。
神社は「島」じゃなくて「嶋」なんですね。

その周りをウミネコが縦横無尽に飛び回ります。ここではウミネコが漁場を教えてくれる弁財天の使いとして、古くから信仰の対象となっているのだそうです。

空から降ってくるものも「運」なんだとか(笑)

蕪島には4万羽ものウミネコがいるそうです。この時期はちょうど産卵の時期。あちこちで卵を温めている様子が見えました。

遊歩道がありましたが、敵がやってきたと思われてるのか、ミャーミャー大声で鳴かれてしまって、なかなか先へ進ませてくれません。。。

この時期の蕪島は菜の花が見頃で、斜面いっぱいに咲いていました。

運良く赤ちゃんが顔を見せてくれました。母鳥のめちゃくちゃ厳しい視線が突き刺さる。。。

石段を上がって、蕪嶋神社にお参りをしました。運が良かったのか悪かったのか、何も降ってきませんでした(笑)。

こんな境内の中でも至るところでオス同士の小競り合いが行われています。

蕪嶋神社を占拠するウミネコたち。想像以上の個体数に衝撃を受けましたが、なかなか楽しい体験ができました。

ここからは「みちのく潮風トレイル」を歩いていきます。

「みちのく潮風トレイル」とは、
この八戸市の蕪島を起点として、
福島県の相馬市まで続く
超ロングトレイル(いわゆる歩くための道)のことです。

蕪島を離れ、気持ちのいい海岸線の道を歩いていきます。

ウミネコの声も少しずつ静かになっていきました。

このあたりの岩場は海藻やウニなどの格好の漁場となっていて、実際に海藻の収穫作業をしている方の姿も何人かいました。

途中で道を間違えてしまい、
車道に沿って迂回路を歩いてしまいました。

実際に歩いてしまった迂回路がこちら。

GoogleMapでは八戸漁港から先の道が切れていて
内陸に入ってしまいましたが、
実際は海岸線ギリギリにトレイル用の道がありました。

ちゃんと公式サイトで、みちのく潮風トレイルのマップを見るべきでしたね。

浜小屋群が見えてきました。
実際のルートだと、この下に見えている岩場を歩くようです。

次の目的地である葦毛崎展望台の案内が出てきました。

坂を登り切ると、その先に海が見えてきました。

海沿いに出たところで、
本来のみちのく潮風トレイルと合流。

あの搭のようなものは何なのか
いくつか調べてみたのですが
情報は見当たりませんでした。

葦毛崎展望台まであと500mです。

美しい岩場が続く海岸線を歩いていきます。

八戸線もすぐ右側を走っていて、このあたりは車窓からの眺めも良さそう。

蕪島からの景色を眺めながら歩くこと、約40分。葦毛崎展望台に到着しました。

葦毛崎展望台の場所はこちらです。



ひとまず展望台へ向かってみます。

太平洋に突き出した展望台からは海が一望。

この展望台、要塞のような雰囲気ですが、
実際に幕末には異国船の監視、
太平洋戦争末期には日本軍も監視所を設けていたそうです。



北方向を見ると、先ほど歩いてきた道が見えます。

葦毛崎展望台から先も遊歩道は続きます。



時間さえ許せばどこまでも歩いてみたくなる道です。



少し離れると、ますます展望台の存在感が際立ちます。
ちょっと日本じゃないみたい。


カフェテラス ホロンバイルは
葦毛崎展望台にある眺めの良いカフェテラス。


ここのソフトクリームは、
青森3大ソフトクリームの一つなんだそう。

「まきば味」が人気No.1らしいのですが、
「バニラ」が一番上に書いてあったので、
そのままバニラを注文してしまった…。
でもバニラも濃厚でとても美味しかったです。

店内もかなり眺めが良さそうでしたが、
せっかく天気が良いのでテイクアウトしました。


第二展望台からの景色。
6月になると海岸線に花が咲き乱れる、
中須賀の遊歩道が続きます。


11時22分発、種差海岸駅ゆきのバスに乗りました。


本日2回目のうみねこ号ですが、
こちらは窓がだいぶ汚れていました。

遊歩道に沿ってバスが進むので
景色は大変素晴らしいのですが
その魅力は半減してしまいますね。


終点の種差海岸駅まで行ってしまうと、
時間が余りそうだったので、「深久保」で下車。

ここから再び、みちのく潮風トレイルを歩いていきます。


この辺りは「淀の松原」。

松林の間を縫うように遊歩道が続き、
その向こうに見え隠れする
青い海が非常に美しいコースです。

途中から林間学校のちびっ子大集団に巻き込まれ
みんなを先へ通しました。

淀の松原の地図はこちらです。

淀の松原を抜けると、急に視界が開け、
種差海岸に到着です



展望台から見る海、そして風がとっても爽快。


種差海岸の芝は、全て天然の芝生なんだそう。
天然の芝生がこんな海沿いに
かつ広大に広がっているって本当に珍しい風景です。


種差海岸のインフォメーションセンターと
海カフェ「たねさし」。
ここにも「うみねこ号」のバス停があります。



この後、右から迫ってくる雲に覆われ
まもなく日差しはなくなりました。

本当にいいタイミングで散策ができて良かった。



種差海岸の場所はこちらです。

すっかりお腹が空いたので、
海カフェ「たねさし」でサバサンドを注文しました。



海カフェ「たねさし」の店内はこんな感じ。

カフェとしても営業してるのですが、
名目上は「休憩所」扱いのようで、
とくに飲食しなくとも自由に休むことができるとのことです。



本当はこの芝生広場でゆっくりと
サバサンドを食べたかったのですが
あいにく列車の時間が10分後に迫っていたので、
種差海岸とはここでお別れです。



海岸から3分ほど歩くと、種差海岸駅に到着。
もちろん無人駅。
空はすっかり曇り空となってしまいました。

種差海岸駅の時刻表。
下りは1日8本、上りは9本のみです。



列車到着まで5分ほどあったので、
駅のベンチでサバサンドを頂きました。

焼いたサバの身に野菜とマヨネーズがサンドされ、
付け合わせのレモンをかけて食べます。

結構なボリュームでしたが、
しっかり歩いた後だったので、
とても美味しくいただきました。

程なくして八戸行きの上り列車が到着。
八戸線では北へ向かう八戸方面が「上り」なんですね。



2両編成の車内はガラガラ…。



葦毛崎展望台付近では
再び車窓から海が見えました。
八戸線ってこんなに車窓がきれいだったんだなぁ。

北へ向かうにつれ、また天気が回復してきました。



鮫からは再び八戸の市街地へ。



ドンキホーテ傘下になって以来
かなり珍しくなった長崎屋がありました。

12時54分、八戸駅に到着しました。
これからホテルのバスに乗って奥入瀬方面へと向かいます。

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