正月早々に飛行機が欠航になって陸路で帰ってきた時のこと、
えきねっとの操作で、少し困ったことがありました。
それは「札幌から府中本町までの乗車券がえきねっとで予約できない」ということ。
リニューアル前のサイトだと「乗車券」という専用のメニューがあって、
どの区間を入力しても購入できたですが、今はそのメニューがないのです。
実際の乗車当日は、えきねっとでの予約方法が分からなかったので、
指定席券売機をポチポチ操作して購入したのですが、
機械をポチポチ操作すると時間もかかるし、後ろからのプレッシャーもすごい(^^ゞ
特にトラブルの時はみどりの窓口は長蛇の列になってしまい、
有人窓口での乗車券購入はできるだけ避けたいところ。
そこで、後日分かった「えきねっとで長距離の乗車券を購入する際のコツ」をまとめてみました。
えきねっとで実際に操作してみた内容
私が実際に札幌滞在中に操作した内容は以下の通りです。
乗車駅と降車駅と入力
まずはえきねっとにログインして、「乗車駅」と「降車駅」を入力します。
検索オプションで「乗車券のみ購入」を選択
特急券はすでに予約済みなので、検索オプションで「乗車券のみ購入」にチェックし、
「列車を検索する」ボタンをタップします。
検索結果は…「そんな経路ないからダメ」
表示された結果はこんな感じ。
特にマニアックなルートを指定してるわけでもなく、
王道なルートを通りたいだけなのに、「経路がない」とはこれいかに…。
検索オプションに新幹線・特急を追加してみる
実際には特急と新幹線を乗り継ぐので、
「新幹線を利用」と「在来線特急列車を利用」にチェックを入れてみます。
検索結果は…「列車多すぎるからダメ」
今度は「4列車以上のため申し込みできません」と表示されました。
特急や新幹線の指定席はもう申し込んでるだから、
ほんと「乗車券だけ買わせてくれよー!」って感じです(怒)
3列車以下になるように指定してみる
「4列車以上のため申し込みできません」と表示された時の検索結果をよく見ると、
なぜか「新函館北斗」「盛岡」「仙台」で列車を乗り継ぐような表示になっています。
んん??でも実際の乗り換えは「新函館北斗」だけになるはずだよね?
そこで検索オプションの以下のメニューにもチェックを入れてみました。
『「はやぶさ」「こまち」「かがやき」「のぞみ」「みずほ」を優先して検索する』
これにチェックを入れないと、東北・北海道新幹線は何が何でも、
「はやて」と「やまびこ」だけで行かせようとするみたいです(笑)。
ついに欲しかった乗車券が表示された!
ついに欲しかった経路が検索結果に表示されました!!
というわけで、札幌~府中本町間でも無事に乗車券の予約がえきねっとでも可能なことが分かりました。
えきねっとで乗車券を単体購入する場合のコツ
長距離の乗車券を単独購入する際、試行錯誤で分かったことは以下の3つです。
特急券が不要でも新幹線・特急利用にチェック
特急券をすでに予約済みだったり、全区間を普通列車で乗りたい場合であっても、
検索オプションでは、以下の4つにチェックを入れます。
- 新幹線を利用
- 「はやぶさ」「こまち」「かがやき」「のぞみ」「みずほ」を優先して検索する
- 在来線特急列車を利用
- 乗車券のみ購入
ちなみに「普通列車だけで当日中に辿り着ける区間」であれば、
「乗車券のみ購入」の1つだけにチェックを入れるだけで購入が可能です。
同区間を走る新幹線・特急が3つ以下になるように設定
えきねっとで購入できる乗車券は、同区間を走る新幹線・特急が3つ以下の場合のみ。
例)「札幌」~「鹿児島中央」の乗車券は購入不可
「北斗」「はやぶさ」「のぞみ」「みずほ」を4列車を乗り継ぐ必要があるので、
「えきねっと」経由では予約・購入できません。
例)「札幌」~「博多」の乗車券は購入可能
「ほくと」「はやぶさ」「のぞみ」の3列車を乗り継げばよいので予約・購入可能です。
実際の乗車時刻に関係なく出発時間を早朝に設定
新幹線・特急利用にチェックを入れて、列車が3つ以下になるように設定しても、
まだ申し込みに失敗するパターンがあります。
それは「新幹線や特急を利用しても到着が翌日になってしまう場合」です。
例えば、札幌→東京のような乗車券でも、
出発時刻を遅めに設定してしまうと、こんなエラーが出ます。
この場合、「盛岡→東京間は翌日の移動になるから」のようです。
「買いたいのは乗車券だけなんだし、別にいいじゃん!」って思うのですが、
えきねっとのシステム上はNGのようなので、別の手段を取ります。
その手段とは当日中に到着できるよう「早朝の出発時間を指定する」です。
実際に乗車する時間に関係なく、出発時刻は上記のように早朝(始発列車の時間)に設定しましょう。
出発時間を「6:00」に設定したところ、無事に検索結果が表示されました。
出発当日の購入の場合は「現在時刻」を設定
先ほどの上に書いた「出発時刻を早朝に設定する」の方法ですが、
出発日当日で、すでに早朝の時間帯を過ぎている場合はこの方法が使えません。
すでに対象の特急列車が出発してしまっているため、こんなエラーが出ます。
その場合は出発時刻を「現在時刻に一番近い未来時刻」で検索をしましょう。
例えば現在時刻が11時03分だった場合、11時05分に設定するという方法です。
ただし、この場合は一つ上の条件に記載している、
「新幹線や特急を利用しても到着が翌日になってしまう場合」は購入不可です。
札幌~東京間の場合、最終列車は札幌14時38分発ですから、
14時30分ごろまでに申し込みができれば、購入可能ということになります。
結局まとめると以下の3条件が必要!
まとめると、えきねっとで長距離(※普通列車では1日かけても辿り着けない距離)の乗車券を、
単体で予約する際の方法は以下の3つです。
- 「検索オプション」で以下の4つにチェックを入れる
- 新幹線を利用
- 「はやぶさ」「こまち」「かがやき」「のぞみ」「みずほ」を優先して検索する
- 在来線特急列車を利用
- 乗車券のみ購入
- 同区間を走る新幹線・特急が3つ以下になるように区間を設定する
- 出発時間を早朝に設定する(当日の場合は現在時刻に一番近い未来時刻)
新えきねっとの落とし穴
ここまでえきねっとでの乗車券の購入方法を説明してきましたが、
現在の新えきねっとで乗車券を予約する際には、ちょっとした落とし穴があります。
自動取り消しにならない
旧えきねっとでは、乗車券は受け取らなければ自動的に取り消し処理され、特に手数料は不要でした。
しかし、新えきねっとでは自動取り消しはされないので、そのまま全額決済されます。
もし日程が変更になった場合は必ず変更手続きをしましょう。
払い戻し手数料がかかる
旧えきねっとでは、予約した乗車券を取り消しした際、特に手数料は不要でした。
しかし、新えきねっとでは乗車券の取り消しにも払い戻し手数料が220円掛かります。
区間や日程の変更自体は無制限にできるので、どんどん未来へ先延ばしして、鉄道に乗る機会があれば使う。
もう一生鉄道なんて乗らない!って場合は、新宿→代々木(140円)みたいに一番安い区間で購入してしまえば
ダメージは最小限で済みます。
仮の出発時刻を過ぎるとWebでの変更ができない
旧えきねっとでは、予約した乗車券の区間や日程の変更は当日中であれば自由にできました。
しかし、新えきねっとでは出発時刻(予約時に仮で設定した時刻)を過ぎた場合、Webでの変更ができません。
これはかなりの改悪というか、乗車券だけなのに何故!?って感じなのですが、
現状のところ、新えきねっとの欠陥仕様のようなので、ここは要注意ですね。
まとめ
えきねっとを利用しての乗車券の予約方法、いかがだったでしょうか?
特急や新幹線を利用しない場合でも、利用する方にチェックを入れる必要があったり、
4列車以上を乗り継いだり、翌日以降に特急・新幹線に乗るパターンは予約できなかったりと、
かなりトラップが多くて、コツが必要なことが分かりました。
リニューアル前のサイトでは問題なく予約できていましたので、
システム上無理ということはないと思っているのですが、
現状はうまく検索できる方法を見つけて、予約するしかありません。
リニューアル後のえきねっとは、トクだ値の予約をする際にも列車の一覧性がなく、
かなり利用しにくくなっていると感じるので、
今後、少しずつでも改善されていくことを願っています。
コメント
リニューアル後のえきねっとは操作性が悪くて利用しにくいですよね。
自分が見つけたものでは、
・始発の列車を表示後、「前の列車」を2回クリックすると、前日の最終列車が表示されて『経路が見つかりませんでした。検索条件を見直して再度操作してください。(JS0082-00(2105-1011-1000-008))』となり他の列車の検索が不可能になる
・検索後、「次の列車」を表示後「前の列車」で元のページに戻ると列車の順序がおかしくなる
(「1号→3号」表示が「5号→3号」になる)
あとは駅名の検索表示が微妙(「東京」で検索すると「大久保(東京都)」が一番上に表示される)
Maxときと併結するMaxたにがわの表示ができない(別途操作方法が記載されていた)
JRは対人窓口や券売機の利用を減らしたくてインターネット予約を勧めていますが改善していってほしいですね。
カナロアさんが書いてくれた不具合、私の手元でも再現しました!(笑)
駅名の検索も新潟で検索したら、新潟駅が4番目に出てきました…。
わたしのもカナロアさんのも回避する方法自体はあるとはいえ、
以前からのユーザーにとってはかなり改悪されちゃったなぁって感じですよね。
むしろ初心者は今の方が本当に使いやすいのだろうか…と思ってしまう(笑)
ICカード情報を登録してスマホで新幹線に乗れるようになったり、
QRコードを送るだけで複数人が別々の場所できっぷを発券できるようになったり、
便利になった機能もあるようなので、
今後は見た目の使いやすさの改善にも期待しています。
ちなみに50代の同僚曰く、大人の休日倶楽部はめっちゃ使い勝手良くなったそうです。
一応、窓口減少の影響が大きい世代から順次対応してるって感じですかね(^^ゞ