マジョリティとマイノリティ

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先日投稿した自粛警察に関する記事で、複数のコメント投稿を頂いた件、ありがとうございました。他の方の生の意見を聞くのはやはり参考になったし、自分なりの考えをより深いものにするためのきっかけになりました。

コロナの件に関わらずですが、マジョリティ(=多数派)というのは立ち位置としてはとっても楽なものだなと感じました。なんといっても同意してくれる多数の人がバックに付いてるわけですから、自分の意見や行動を批判される心配もありません。

このブログを見ている方は多くが知っていると思いますが、私自身もLGBTの一人であり、マイノリティの一部であります。職場の同僚から「ずっと男と一緒に住んでるなんて考えられない。ゲイだと思われるよ!」って言われたり、大好きな祖父母からも「料理がそんなにうまくなったらお嫁さんもらえないよ」って言われたりします。それはもちろん悪意があるわけではないと信じているし、もうこんな発言は子供の頃から何十年も浴びているわけで、特に今はショックとも思わないし、その人を嫌いになったりもしないのですが、マイノリティというのはそういう何でもないことにも余計なエネルギーを使うわけです。

私は四季の変化がある土地が好きだし、田舎の風景も大好きですが、LGBT含めマイノリティの人が暮らすには地方は特に偏見が残っています。結婚して子供作って家を建てて正社員で働くことが一番の幸せだ!みたいな考えの人がやっぱり多いし、同級生でも地元に残っている人はそういう「ちゃんとした人」。だから自分の様なマイノリティな人間は少しでもマジョリティ側に立てる東京や大阪だったり、北海道なら札幌に集まるんだろうなと思うし、今後も人々の偏見の少ない東京や札幌を居住地として選び続けると思います。

パラリンピックが迫って来て「みんなで多様性を認め合おう!」とかキャッチフレーズを言いながらも、それを認めてくれる人が多いのはやはり都会なわけです。今となってはLGBTがAB型と同じぐらいの割合でいることが保健体育の教科書に書いてあったり、自治体によっては結婚まで認めてくれているところもあるわけですが、それは過去にいた同じ境遇の人たちが自分のことを世の中に必死に発信することで差別に溢れた時代を切り開き、少しずつ住み心地の良い世の中にしてくれた結果なわけなんですよね。

なんかずいぶん話が反れてしまいましたが、前回の自粛警察の記事で書いた件もそうで、声の大きな人や媒体に流されることなく自分の意思を表明することは大切なことなんだなとつくづく実感しています。今回こそ自分の頭で考えた判断でこうして発信できていますが、今まで逆に自分が偏見なしに物事を判断してたかというと明らかにNOです。今は幸せなことにこうしてブログやTwitter、YouTubeやInstagramなど色んなツールで自分を発信することができるので、今後も自分の頭で考えたことを発信していかなきゃなと思います。一方で、頭の中で考えていることを誰かの言葉ではなくて自分の言葉として文章にしっかりと書くことって本当に難しい。なので、本を書く人って本当にすごいなって思います。

結局、何が言いたかったのか脈絡のない投稿になってしまいましたが、このブログの本題と大きく反れてしまうので、この話題はもうここまでにします。おやすみなさい。

コメント

  1. もりやん より:

    さわやんさん、こんばんは。
    先日のコメにとても丁寧なレス、ありがとうございました。

    人生とは「自己満足」の繰り返しです。
    その基準に、他人の価値観は介在しません。

    結婚して子供作って家を建てて正社員で働くことが一番の幸せと感じることと、
    酷暑の中、ふと立ち寄った喫茶店でアイスコーヒーを飲んで美味しいと感じることに、優劣はありません。

    都会の人と田舎の人の価値観の差異は、システムで言うところのデータベースの規模の違いと似ていると僕は思います。
    大衆は、分かりやすいことや簡単なことしか理解出来ないし、理解しようとしないものです。
    それは新型コロナのこともそうですし、LGBTのこともまたしかりです。

    人の価値観は細分化しています。この先、それはもっと進むでしょう。
    自分がマイノリティであると自覚出来れば、マジョリティに対し、自己満足を効率よく追求する方法も自ずと見えてきます。
    この状況を嘆くより、現状を冷静に、且つ客観的に捉え、より利己的に立ち振る舞える人間でありたいと僕は考えます。

    あ、それと僕、さわやんさんの昨年末の宗谷本線旅に同じハンドルでコメしています。
    以後お見知り置きくだされば幸いです。

    それでは、また。

    • さわやん より:

      もりやんさん、こんばんは。以前にご投稿頂いていてましたよね。すっかり失念してしまっていて、ごめんなさい…。

      人生とは「自己満足」の繰り返し。まさに真理ですね。私自身もよく言い聞かせているのですが、心が不安定だとなかなか言うことを聞いてくれず、先日の様な感情的な文章になってしまいました。データが~って自分で言っておきながら、結局感情論になってるじゃんって(笑) 他人の行動や考えが気に入らないのは、自分の思った通りにみんなが動いてくれるだろうと勝手に思い込んだ自分の我儘でした。

      もりやんさんはおいくつぐらいで、どのようなご職業で、私の事をどのように知ったのか、全く存じ上げないのですが、文章の書き方など含め、とても人生や世の中を達観されているなぁと感じます。

  2. もりやん より:

    さわやんさん、おはようございます。

    こちらのサイトには、さわやんさんが北海道にお住いのころから拝見しております。
    どこで知ったのかは昔過ぎて記憶にありませんw多分旅の情報を検索していて辿り着いたのだと思います。
    旅のスタイルが僕と似ているので、いつも参考にさせてもらっています。
    「森のゆ」や「土鍋ハンバーグ北斗星」など、さわやんさんのおかげで知りえた北海道情報は数知れません。
    土鍋ハンバーグは閉店してしまいましたが、「森のゆ」はもう毎回必ず立ち寄るスポットになっています。

    年齢はさわやんさんより一回りほど長く生きています。
    建設系のコンサルタント会社に勤務しているしがないリーマンです。
    客観的であることが求められる仕事なので、常に最大公約数的な考え方ををするクセがあり、ああいう文章をつい書いてしまします。
    でも長い間訪れているブログの管理人さんが、旅のスタイルのみならず、新型コロナへの考え方も自分と同じで、つい嬉しくなってコメしてしまいました。
    吞みながら書いたとはいえ、読み返すと達観し過ぎで小恥ずかしいですw

    例によってこのコメも列車に揺られながら書いています。
    18きっぷが3回分余っていたので、仕方なく、やむを得ず出かけましたw
    東京発5時20分の東海道線下りでスタートして今日中に岩国を目指します。
    現在静岡で列車解結作業中。呑み鉄なので呑みたいけど、豊橋から転クロ車両になるまで我慢w

    • さわやん より:

      もりやんさん、こんばんは。

      岩国には無事にたどり着けましたか?ムーンライトがない時代に18きっぷで岩国まで行くのはすごいバイタリティですね。でも静岡県さえ乗り切ってしまえばあとは比較的鉄的には楽しめるでしょうか^^ 明日以降、どちら方面へ行かれるんでしょう?

      北海道在住の頃から見て頂いていたんですね!恐らくここを今でも訪れてくれてる人ってそういう方が多いんだろうなぁって思っています。最近はTwitterなどSNSの広まりもあって、自分だけのお気に入りスポットをあまり開拓できていないですが、「森のゆ」を今でも必ず訪れているとのお言葉、里の森の経営者じゃないですがとても嬉しく思います。

      呑みながら書いてあの達観ぶりは逆にスゴすぎです!呑むと頭が冴える方ってたまにいますが、もりやんさんはそういう方なんでしょうか(笑) なるほど、あの達観した思考回路は職業柄というのもあるのですね。その最適解というものに私自身の考えが少しでも近づけていたならすごく嬉しいなと思います。

  3. もりやん より:

    さわやんさん、こんばんは。

    岩国には当日中に無事辿り着けました。
    翌日は錦川鉄道、宮島渡船、広島市電とアストラムラインを乗り潰しました。
    翌日立寄った、宮島口駅前の「あなごめし うえの」では、行列することなく店内に通され、静かな店内でゆっくりと至高のあなごめしを味わうことが出来ました。
    しかしながら、過去何時訪れても行列の絶えなかった超人気店ですら、新型コロナのお陰でこの有様。
    訪れる客としては良いですが、お店側の苦労が偲ばれます。

    • さわやん より:

      もりやんさん、おはようございます。あれから無事に岩国まで辿り着いたんですね。
      錦川鉄道やアストラムラインは私自身、存在すら初めて認識しました。
      岩国駅からあんな県境の内陸部に入っていくローカル線があるんですね。
      あの辺りの車窓はどんな感じなのでしょうか。

      宮島口の「あなごめし うえの」はお店の外観からして素敵な雰囲気ですね。
      ふんわりしたあなごめし、私も途中下車して味わってみたいです。
      ほんと、空いている事そのものは旅行する側はとても快適なのですが
      さすがにその期間があまりに長く、経営状況が心配になります。

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