永山を過ぎると、一気に旭川の市街地に入ります。
約6時間半に渡る宗谷本線の旅もまもなく終わり。
立ち並ぶビルやマンション、たくさんの行き交う車。
改めて旭川という街が大都市であることを認識します。
旭川駅のホームからは、平和通買物公園が一望できました。
巻き上げた雪をびっしりをまとったキハ40の車体。本当に長い間、お疲れさまでした。
旭川では17分ほどの待ち時間で岩見沢行きに接続します。
旭川〜岩見沢間の車両は、札幌圏で活躍していた721系が使用されています。
転換クロスシートでデッキもあり(現在は常時開放中)、
防寒性や快適性という意味ではとても優れた車両です。
宗谷本線からも10人ほどの乗客が乗り換えましたが、3両編成なのでガラガラです。
旭川駅から二つ目の伊納駅。
函館本線では唯一、2021年3月に廃止されることになりました。
雪深い山の中にある、とても静かな駅です。
納内駅。
次第に外は闇に包まれてきました。
雪が音をかき消していき、車内には静寂の時間が流れます。
外の景色はほとんど見えないのですが、この夜汽車独特の雰囲気、とても好きです。
雪がしんしんと降る妹背牛駅。
以前、ここから妹背牛温泉のペペルまで歩いたことを思い出しました。
滝川では特急列車を先に通すため、20分の長時間停車。
跨線橋を上り、駅の外まで出てみましたが、
駅ビルは既に明かりが消え、真っ暗になっていたので、すぐ戻りました。
確か以前は西友や100円ショップが入ってて、それなりに賑わってた記憶だったのですが…
滝川から先は、道内でも屈指の豪雪地帯。
岩見沢駅のホームの端は、目線の高さまで雪が積もっていました。
岩見沢で手稲行きに乗り換え、いよいよ札幌へ向かう最後の列車となりました。
18時47分、無事に札幌駅に到着しました。
旭川駅から札幌駅までは2時間半。滝川駅での20分停車も挟みつつ、
高速バスと同じ所要時間で到着できたので、鈍行も案外早いなと感じました。
稚内から実に8時間20分のローカル線の旅。
東京駅から北に向かえば宮城の古川駅、西へ向かえば岐阜駅あたりまでの距離ですが
車窓に広がる雪景色や過ぎ去る駅舎を見ていると、あっという間の8時間でした。
その旅の長さは最後に札幌に着いたとき、お尻や腰の痛みがようやく教えてくれました。
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