稚内で今日はのんびりする予定でしたが、
天気がいいので予定を前倒しして、今日のうちに「白い道」にも行くことにしました。
「白い道」とは稚内の宗谷岬近くにある、ホタテ貝を敷き詰めた真っ白な道のこと。
周辺は「宗谷丘陵フットパスコース」と呼ばれる全長11kmの遊歩道となっていて、
稚内市としても、実際に徒歩で歩くことをパンフレットなどで紹介している道です。
この白い道、どこかのサイトで初めて見たときに、
「宗谷岬の近くにこんな絶景があったのかー、見逃してたー!」ってすごく衝撃を受けました。
一度は自分の足で歩いてみたかったので、今回ついに念願叶ったというわけです。
稚内駅の観光案内所で「宗谷丘陵フットパスコース」の地図を入手し、
宗谷岬までの往復割引乗車券(2,500円※)を購入しました。
※2021年12月時点で2,560円に変更
ちなみに往路は「宗谷岬」まで行かずに「宗谷」で降りるので、
片道運賃は1,130円、帰りは「宗谷岬」から乗るので1,420円(2021年12月時点)です。
合計金額は2,550円なので、現在は普通に支払った方が10円安いです。
一応、記念乗車券として半券がもらえるのと、降車時にラクというメリットはありますが…
稚内フットパスコースの公式案内では宗谷岬を起点としていますが、今回は逆回り。
そのためゴール地点にあたる「宗谷」というバス停で降ります。稚内駅からは40分ほどです。
名前が紛らわしいのと、宗谷岬の往復乗車券を持っていたので
「ここじゃないよ!」と運転手さんにも言われましたが
宗谷岬には行かない旨を伝えて、下車しました。
フットパスの知名度はまだまだ低いですから、下車したのは私ひとりだけ。
バス停の向こうには利尻島の利尻富士が見えていました。
宗谷のバス停を降りた場所から、白い道への行き方を簡単に説明します。
まずはバス停を降りたら、集落がある右側の側道へと入ります。
「宗谷公園」っていう看板が目印です。
そのまま道なりに100mほど進むと、「宗谷郵便局」があるので、ここを右に曲がります。
郵便局を右折して、50mほど進むと道が3つに分かれます。
一番太い右側の道ではなく、真ん中の急な坂が白い道の入口です。
まだ白い道にはなっていないので不安になりますが、この左側の坂道を登っていきましょう。
3つの道路が分岐する場所には、「宗谷丘陵フットパスコース」という看板もあります。
ここから11kmに渡る「宗谷丘陵フットパスコース」が始まります。
順路としては逆回りになりますが、白い道はこちらからの方が近いです。
まずはぐんぐんと急な坂を上っていきます。
振り返ると日本海、そしてその向こうに利尻富士。
「宗谷」のバス停から10分ほど歩くと、道路の色が変わり、白い道のスタートです。
ここから始まる白い道の正体は「ホタテの貝殻」です。
地面に近付いてみると、ホタテの貝殻が細かく敷き詰められている様子が分かります。
ホタテの一大産地であるこの地域では、利用価値のない貝殻の処理に困っていました。
そこで試しに道に貝殻を敷いてみたところ、このような道が出来上がったのだそうです。
白い道の最高地点は100m以上あるので、最初はひたすら坂道。
時折、バイクや車で通りかかった人たちが、写真を撮っては通り過ぎていきます。
広大な草原の中に延びる、白い道。
この先に広がる景色はどんなものかと期待値が膨らみます。
坂道が次第に緩やかになってきました。
右手にはロシアとの国境となる間宮海峡が見えてきます。
この地域一帯は宗谷丘陵と呼ばれ、道の両側には
氷河によって形成された、なだらかな丘の風景が広がっています。
8月ですが、吹く風はひんやりと冷たく、
遠くにロシアの樺太を望み、日本の果てまで来たことを感じさせてくれます。
コメント
「白い道」いいですね。
宗谷のバス停で降りると行けるのですね。
このバス停で旅人が降りていたのを覚えていたので繋がりました。
天気のいい日に「宗谷丘陵フットパスコース」を歩いてみたいです。
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いつもステキな旅情報をありがとうございます。
宗谷丘陵フットパスコース、とても良かったですよ。今まで宗谷岬は3回位行ったことがあったのに、逆にここを毎回スルーしていたなんてあり得ないと思っちゃいました(笑) 白い道も良かったですし、その先に続く丘陵地帯も風車や牧草ロールなど本当に画になる風景ばかりでした。11kmとかなり距離は長いですが、体力に自信があればぜひおっしーさんにも全コースを歩ききってもらいたいです。