「楽に生きる」は素晴らしいこと

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ずっと一緒に仕事をしていた、派遣社員の同僚が今日で会社を去りました。

まだ20代後半でそのスポンジのような吸収力には目を見張るものがあり、最初はいかにもアルバイトの子という印象だったのに、いつの間にかチーム内での技術力は一番になっていました。

仕事のことだけでなく、彼は投資のこともコツコツと勉強していて、そのメリットデメリット、節約術、仕事とお金に対する考え方、様々なものを彼からは教わった気がします。

そんな知識と技術を持った若い人材を会社が放置するわけもなく、当然ながら我社からも社員登用の声がかかりましたが、本人は頑なに断り続け、いよいよ派遣法の3年ルールにより終了となったわけです。

でも自分には何となく彼が社員にならない理由は分かっていました。会社員になることが彼にとっては一番いい生き方、稼ぎ方でないことをすでに知っているからです。

「明日からはニートなんで、ウーバーイーツやります。自分、ぶっちゃけ楽に生きたいんですよねー」。最終日の給湯室で一緒にお弁当を温めながら話してくれました。

ウーバーイーツで稼ぐのは会社にいるよりずっと体力的にしんどいと思うけど、きっと彼が目指してるのはウーバーイーツで売上○○円達成!とかじゃなくて、他に絶対に何かを計画してるんだと思う。色んなことを体験して複数の収入源を今から確保しておくことで、会社勤めの給料に頼らない人生を送りたいんだと、日々の言動から強く感じていました。

「楽に生きる」っていうと、ただ仕事をせずに好きなことをやって自由に生きてるってイメージだけど、実際にはそういう人って裏ではすごく勉強してたり、会社勤めの人よりちゃんと将来のことを現実的に考えてる人が多いと思う。勉強するにしても会社から「資格取れ~、研修受けろ~」って言われて給与査定のために嫌々勉強するんじゃなくて、人より興味がある分野だから、そもそも勉強してるんだっていう自覚すらないほど夢中になれてしまう。それが同僚の彼の言う「楽に生きる」ってことなんじゃないかな。そう考えたら会社勤め以外の選択肢があって当たり前だなと思いました。

今の会社は派遣社員でお世話になっていた時代から数えると9年目。仕事がとても楽しいので、全く辞めるつもりはありません。前回の記事で、50代リタイヤを目指しているという内容を書きましたが、今の職場で必要としてもらえる限りは続けるつもりです。でも、その状態がずっと続くことはこのご時世あり得ないので、少しでも「楽(な努力を)して生きる」ためにいろんな収入の選択肢を作っておくのは、本当にありだなとその派遣社員の彼から学びました。

このブログの存在は教えていないけど、3年間のお勤め本当にお疲れさまでした。
お互いに「楽に生きる」ために頑張ろ。

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