報道について思うこと

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ニュース番組をさほど見なくなった自分でも
連日、新型コロナウィルスの感染拡大の報道が
Twitterやネットニュースで流れてきます。

その一方で、仕事を失った人やお店を廃業した人、
うつ病や自殺に追い込まれた人が
急増していることについては、
どれだけ報道されているでしょうか。

大阪府で1日の感染者数が1,000人を超えた
という報道がありますが、
大阪府には880万人もの人が暮らしています。
1000/880万=0.011%。
これは8,800人に1人です。
仮にそれが10日続いても全体の0.1%
これで大阪人は気が緩んでいると言われたら
99.9%の人はたまったものではないでしょう。

累計で見ても日本国内で感染した人の数は50万。
50万/1.2憶=0.417%です。
これだけ蔓延している、拡大していると言っても
1年以上経過した今なお、
99.6%の人は感染履歴すらない状況です。
これはアメリカやフランスなどと比べたら
実に1/20以下という極めて低い数値で、
日本は感染防止という意味では
むしろ非常に成功していると言っていいでしょう。

世界のコロナウィルス感染状況(NHK特設サイト)

この感染者数の割合に対して
もう1年以上に渡って、命を守れと自粛を促され、
不要不急と呼ばれる業界で働く人たちの職を奪い、
飲食店やそれに関連する業種の人々を廃業に追い込み
学生や若者の夢を奪い、逆に自殺する人
うつ病で苦しむ人を増やし続けているこの状況。
それは、コロナの感染者数を0にしてまでも、
みんなの望む世の中なんでしょうか。

自分自身、リーマンショックで仕事を失い、
その後、長い間うつ病で苦しんだ経験があるので
今は新型コロナに感染するより
仕事を失う方がずっと怖いし、
みんなの過剰なまでの自粛行動によって、
仕事を失っていく人たちや、心の病に苦しむ人を見るのがとても辛いです。

コロナウィルスの感染拡大から1年間以上が経ち
色々と統計も取れてきたことと思います。
感染拡大防止という意味で成功したというのは
少子高齢化で増え続けていた国内の死者数が
2020年に1万人も減ったことからも明らかです。
日本ではみんなの努力によって失われた命よりも
救われた命の方がずっと多かったことが
全然報道されないのはどうしてなんでしょう。

緊急事態宣言やまん延防止等重点措置のような施策は
0.01%のものを0.00%にするために
あまりにも多くの犠牲が伴いすぎている気がします。そして、この感染者数で一年前と何も変わらず一喜一憂しているようではこの先ずっとこの繰り返しでしょう。

ここまで諸外国より感染を抑えられているのに、医療体制が逼迫しているのあるならば、日本医師会の中川さんや知事が言うべきことは、国民にひたすら危機感を訴え続けるのではなく、医療体制を拡充するよう政府や民間の医療機関に働きかけることではないんじょうか?感染者数の割合に対して、これ以上の強い自粛を促すのはさすがに違うと思うし、もう99.9%の人はそれにふさわしい行動をしています。

今、世の中は「木を見て森を見ず」の流れになっていないだろうか。
みんなが揃って自粛をすることで
コロナウィルスに感染するリスクは減るでしょう。
みんなが気にする全国の感染者も減るでしょう。
でも、そのことで別の病気に掛かってしまったら
それこそ元も子もないですよね。

自分の身は最終的には自分で守るしかありません。
しっかりと感染対策はしつつも、
一人旅に出るなり、映画を一人で見に行くなり、
自分が一番健康に過ごせる行動をしよう。
出かけるか出かけないかではなく、
出かけた先でどう自分が行動するかが大事です。

最終的にみんなが目指したいのは、
「コロナに感染しないこと」じゃなくて
何よりも自分自身が健康であるということ。

自粛だけではない新しい行動様式や
TVの報道だけを情報源にしない、
色々な統計を基にした考え方が
もっと色んな人に広まることを願っています。

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