同居人と行く広島・宮島1泊2日の駆け足旅 2日目

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今回宿泊したホテルは、ホテル法華(ほっけ)クラブ広島

楽天トラベルの楽パックで、ライブ会場に近く、値段も安かったから選んだのですが、
清潔感があって従業員さんの対応も良く、おまけに人工温泉の大浴場まであって、
かなり居心地が良いホテルでした。

唯一残念なのは、ツインルームの眺望は一切なかったこと。窓の外はすぐ隣のビルです。
事前に確認していたので、やっぱり…という感じではありますが、
少しでも外の景色が見たい場合には選択肢から外した方がよさそう。
通りに面した部屋もあるのですが、こちらは別の部屋タイプのようです。

朝風呂でサッパリと目を覚ましてから、朝食会場へ向かいました。

1階にある朝食会場「はなもみ」へやってきました。

部屋からは外が見えずまったく気付かなかったのですが、
今朝の広島は本格的に雪が降っていました。

朝食のラインナップはかなり充実していて、特にご当地メニューが豊富でした。

昨日食べられなかったお好み焼きまであるー!

味噌汁も2種類。

単純なわかめと豆腐とかじゃなくて、
しっかりした出汁や具が入っていて、嬉しくなりますね。

こちらは汁なし担々麺と、つけ麺のコーナー。

野菜やお米ももちろん広島産。
デザートは瀬戸内レモンのプリンや、はっさくゼリーなどこちらも地元の名産品。

地産地消にとにかく力を入れていて、
別の地方から来た人間にとってはとても嬉しい内容でした。

1回目に盛ってきたお皿。この後、もう1周回って一通り頂きました(笑)

朝食が美味しいホテルって、最後に幸せな気持ちなれるからか、
チェックアウトする時の満足度が違いますね。
どのホテルも朝食に力を入れる理由が分かります。

9時半ごろにチェックアウト。

朝方降っていた雪は止み、少しずつ晴れ間がのぞいてきました。

ホテルは平和記念公園のすぐ近くだったので、
公園の中をゆっくりと散歩しました。

雪が降るほど寒いのに、まだバラの花が咲いていました。

公園の中には数え切れないほど様々なモニュメントがあり、
それらすべてが戦争に関するものばかりです。

多くの命が一瞬にして奪われた戦争の悲惨さを感じずにはいられません。

モニュメントの周りには多くの折り鶴が納められていました。

1ヵ所だけガラス戸が開いているところがあって、
今日の分の折り鶴はこちらに吊り下げるんだそうです。

1996年に「負の世界遺産」として登録された原爆ドーム。
各所に壁を支えている鉄骨があり、保存活動が行われていることが分かります。

日本は地震も多く、雨も多いですから、
この状態を維持するだけでも本当に大変なんだろうなと思います。

原爆ドームの周りは非常にきれいに整備されていました。
観光客はもちろんですが、ランニングや散歩をしている地元の方も多かったです。

こうして街の中心部を川が流れているというのは、
西日本には多い印象がありますが、東日本には意外とないですよね。
西日本の場合、平地が少ないというのもあるのでしょうか。

ここからは「ひろしま世界遺産航路」という船に乗って、宮島へ向かいます。

船乗り場の前には、ヨーロッパのマーケットのような佇まいをした、
素敵なカフェレストラン「カフェポンテ」というお店がありました。

船は原爆ドームのすぐ近くにある「元安橋」という橋のたもとから運航しており、
原爆ドームと厳島神社という2つの世界遺産を45分で結んでいます。

路面電車とフェリーを乗り継いでいくという節約プランであれば
宮島まで450円で行けるのですが、この船で行くと2,200円掛かります。

今回は時間に制約があったのもありますが、
単純にこっちの方が移動が楽しそうだったので、船を選びました。

10時40分発の船には自分たちも含めて20人ほどが乗船しました。
窓際の席が、程よく埋まるぐらい混み具合。

最初はゆっくりと旧太田川を下っていき、橋の下ギリギリを航行していきます。
潮位が低い時間帯はデッキにも出ることができるそうなのですが、
今日は潮位が高いのでデッキへ出ることは禁止でした。

橋をすべてくぐり終えると、いよいよ瀬戸内海に出ます。

高速運転中は危険なので立ち上がらないようにとのアナウンスが流れ、
いよいよ宮島まで一直線の高速運転スタート!

のはずだったのですが…

高速運転をはじめて5分ほどで船内に異臭が…。気が付くとデッキから黒煙が上がっており、
スタッフの方が船内を激しく走り回っています。

状況が飲み込めない自分たちは一気に不安になりました。

しばらくしてようやく状況の説明があり、エンジントラブルが起きてしまったとのこと。
低速での運転に切り替え、約1時間かけてなんとか無事に宮島へ到着しました。

高速運転の爽快なスリルを体験するはずが、全く別のスリルを味わいました(笑)

宮島を訪れるのは人生で2回目。

まずは厳島神社を目指して、海沿いを歩いてみます。

日本三景の碑。

いまだ天橋立だけは未訪問なので、近々全制覇したいところです。

海にせり出すように建ち、とっても眺めの良さそうな建物。

GoogleMapにはまだ載っていなかったけど、新しいホテルなのかな?

松の木が整然と並ぶ海岸線の道を進んでいきます。

奥の方に豊国神社(千畳閣)の大きな屋根が見えてきました。

砂に覆われた参道を歩いていきます。

今日は修学旅行生や親子連れなど、多くの人で賑わっています。

あ、ようやくシカさんを発見!
完全に人馴れして、驚くほど警戒しないんですね。

以前よりだいぶ個体数が少なくなった気がするんだけど、気のせいかな…。

ガーン・・・((+_+))

厳島神社の鳥居は改修工事中でした。しかも工事終了日は「未定」…。

今の鳥居は明治8年にできたと言われているそうですが、
海の上に浮かんでいる分、やっぱり損傷が激しいんですね。

拝殿や本殿は問題なく見学ができるようでした。

こちらも時間の関係で、内部までは入らず、対岸から眺めるのみ。

五重塔を通り、その裏手に続く道。

瀬戸内の島らしい、素敵な街並みです。

少しずつ表参道の商店街が近づいてきました。

坂本菓子舗さんで購入した「焼きいももみじ饅頭」。出来立てを出してくれました。

モンブランをアツアツにしたような餡が入っていて、とても美味しかったです。

もみじ饅頭を食べ終えて、表参道に出ると、ものすごい人・人・人。

飲食店は多くの店に行列ができていました。

余りの人の多さにたまらず海沿いの道に出てしまいましたが、
こんなにも日常が戻ってきたということは本当に喜ばしいことだなぁと思います。

宮島の滞在時間はわずか1時間。
高速船の発煙騒ぎもあって、あっという間に帰る時間になってしまいました。

本州側に渡るフェリー乗り場がこれなんですが、
宮島初来訪の同居人に「これが厳島神社?」と言わしめるぐらいの迫力はあります。

本州側の「宮島口」と「宮島」を結ぶフェリーは2種類あります。

一つはJR西日本の宮島フェリー。

青春18きっぷで乗れる唯一の船舶なので、
鉄道ファンにとっても馴染みのある船ですよね。

そしてもう一つが「宮島松大汽船」。

JR西日本の宮島フェリーとのサービスの違いはほとんどなく、
運賃(180円)、運行頻度(15分間隔)、所要時間(10分)、ICカード利用(可能)と
すべて共通しているので、青春18きっぷの利用者以外は、
早く出る方の船に乗ればよいという感じでした。

ただ、JR西日本の宮島フェリーは9~16時台の宮島口発に限り、
厳島神社の鳥居の近くを通る「大鳥居便」として運航しているようなので、
海から鳥居を見たい人はJRのフェリーの方が良いと思います。

今回は12時35分発の「宮島松大汽船」の方に乗りました。

一直線で宮島口へ向かうので、本当にあっという間に着きました。

宮島口に着いて、まず一直線に向かったのが「あなごめし うえの 宮島口本店」。

このブログをよく見て下さっている方から教えてもらって、
ずっと訪れてみたかったお店です。

広島空港へ向かうリムジンバスに接続するJR線の発車時刻まで、
わずか35分しかなかったので、店内で食べるのは諦めていたんですが、
幸いお弁当の方は行列ができておらず、あなごめし弁当を無事に購入できました。

あなごめし弁当も無事に買うことができたし、
あとは宮島口駅からJRに乗るだけです。

13時04分発の白市駅ゆきに乗車しました。

入線してきた列車はガラガラでしたが、宮島口駅からは多くの人が乗り込み、
転換クロスシートの座席はほぼ全て埋まりました。

広島駅までは25分ほど。
本格的に車内が混んでくる前に、さっそくお弁当を頂くことにしました。

ごはんの上にびっしりと敷き詰められた穴子の蒲焼。
見た目だけで食欲を思いっきりそそってきます(笑)。

出来立てなので、まだほんのりと温かかいのが嬉しかったです。

本当は店内で本当の焼き立てを食べたかったけど、
穴子の旨みがご飯にしっかり染み込んでいて、弁当は弁当で美味しい!

瀬戸内海や並走する広島電鉄の駅を眺めながら、約25分間の鉄道旅。

JR西日本の車両は転換クロスシートが多いので、移動が本当に快適です。

14時32分に広島駅に到着しました。
このまま新幹線でびゅーんと帰ってしまいたいんですが、今回は残念ながら飛行機。

このぐらいの距離だと、やっぱり体感的に新幹線が圧倒的に楽ですね。

14時40分の空港リムジンバスに乗れそうなので、すぐにバス乗り場へ向かいます。

リムジンバスに乗っていた1時間はほぼ爆睡してました。

15時35分発の羽田空港行きで東京へと帰りました。

伊豆大島の上空を通ったのですが、三原山の火口って本当に恐ろしいですね。
本当に島自体が火山そのものって感じ。

東京湾に入ってくると、大きな月がとってもきれいに見えました。

羽田空港にはほぼ定刻通りの16時45分頃に到着。
新宿18時発の京王ライナーに乗って府中まで帰りました。

今回は広島滞在が24時間ほどしかない本当にあっという間の旅でしたが、
お付き合いで付いていった割には、自分自身もかなり楽しめました。

今度はまたゆっくり時間を取って、やっぱり新幹線で訪れてみたいなぁ。

コメント

  1. もりやん より:

    さわやんさんこんばんは。

    僕も「あなごめし うえの」に初めて訪れた時は、あまりの行列の長さに面食らって、店内で食べるのを断念、お弁当を買って護岸で瀬戸内の海を眺めながら食しました。
    緊急事態宣言解除後の「うえの」の込み具合は、どんな感じだったのでしょうか。

    僕が今夏、宮島に行った最大の目的は、工事中の鳥居を観る為でした。
    素屋根に囲まれた鳥居は、悠久の歴史の中で非常に稀有な姿です。
    ちゃんとした鳥居は、修理完了後にまたいつでも見れますからね。

    • さわやん より:

      もりやんさん、こんにちは。先日教えていただいた「うえの」に行ってまいりました!

      お店の混み具合ですが、お店の外には10人ほどが順番待ちで待っていて、お弁当の方は誰もいませんでした。店内で食べてないので何とも言えないですが、弁当はご飯とタレがよく絡んでて、これはこれで十分アリなんじゃないかと思いました。

      宮島は修学旅行生も多くて、もりやんさんが行かれた時期よりかなり混んでたんじゃないかなーという印象です。人が多くて疲れたけど、やはり街に賑わいがあるのは嬉しいものですね。

      なるほど、確かに工事中の鳥居が見られるのは貴重という考え方も納得です。私の場合は鳥居の歴史より自分の寿命の方を考えてしまってました(笑) いずれにせよ、いつでも同じものが見られるとは限らないということですね。

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