夏の道東旅行2021 朝の釧網本線に乗って「北見オホーツク塩焼きそば」を食べに行く

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今日は7月25日。
4日間に渡る旅もいよいよ最終日です。

特に目覚ましを掛けていたわけではないのですが
外がすっかり明るかったので6時に起床しました。
広くて静かな部屋で気持ちよく眠れたみたい。

緑始発の北見行きが入線してくるところでした。
知床連山の一つ、海別岳がうっすら見えています。

朝食つきプランにしたので、
朝から野菜中心にしっかりと食べました。

昼は北見で塩焼きそばを食べたいので
お替りはせずにこのぐらいに留めておきます。

朝風呂でしっかり目を覚まして、
8時過ぎにはホテルをチェックアウト。

駅の改札口で本日分の青春18きっぷに
スタンプを押してもらい、
8時32分発の網走行きに乗車しました。

釧路からやってくる最初の列車ですが
さすがに釧路発が5時台ということもあって
車内は比較的空いていました。

海側の良さげな席は埋まっていたので
反対側のテーブル席に着席。
窓が開け放たれていて、風がとっても気持ちいいです。

知床斜里を出発するとオホーツク海へ。

昨日この区間を通ったのは夕方と夜だったので
朝の風景はまた全然雰囲気が違いますね。

北海道らしい風景の中を一直線に延びる線路。

窓から吹き込む北海道の爽やかな風や、
ガタンゴトンの心地よいジョイント音。
キハ54の力強いディーゼルエンジンの音。
ここで感じる旅情はこの上ないものがありました。

10分ほどで最初の駅、止別に到着。

止別駅には「ラーメンきっさ えきばしゃ」があります。

ここも川湯温泉や北浜と並び、
釧網本線を代表する駅レストランシリーズの一つです。

以前、冬の夜に訪れたことがありますが
極寒の中でいただくラーメンは最高に美味しかったです。

浜小清水を過ぎると、小清水原生花園が
車窓の左側に広がってきます。

湯沸湖を中心とした湿地帯の広がりは
オホーツク海に負けず劣らずの絶景です。

原生花園駅に到着。

車で訪れている人にとっては
列車の通過はかなり珍しいようで
多くの人が写真を撮っていました。



原生花園駅から隣の北浜駅にかけても
ず~っとこんな風景です。

道路に比べると一段高い場所を走るので、
この区間は鉄道の方が景色が良いと思います。

北浜駅に到着しました。
写真を撮る人は大勢いれど、乗り込んでくる人はゼロ。

北浜駅を過ぎると、オホーツク海が一面に広がります。

次の駅は藻琴。
藻琴駅にも駅レストラン「トロッコ」があります。

釧網本線の駅レストランの中で
唯一未訪問になっている駅なので
次回の旅行では訪れたいところです。

乗車中のキハ54ですが、
車内のあちこちに老朽化を感じます。

今となっては考えられないですが、
自分が子供の頃は列車やバスにも灰皿がありましたよね。

冷房は無いけれど、窓は二重です。
おかげで冬はとっても暖かいわけです。

9時10分、定刻通りに網走駅に到着しました。

乗り換える遠軽行きは1時間10分後なので
網走駅前を少し散策してみます。

駅前の交差点を渡って直進すると
すぐに網走川が流れているので
河川敷を隣の橋まで歩いてみることにしました。

こんな感じのお散歩ルートです。

柳の木が立ち並んでいて、気持ちのいい遊歩道。
カモメの声も聴こえてきます。

中央公園の向かい側にあるセコマで
アイスコーヒーを買い、公園のベンチでいただきました。

45分ほどの散策を終えて、
網走駅に戻ってきました。

すでに遠軽行きの改札は始まっていて
ホームへ入ると「紫水」という車両が。

この「紫水」も遠軽まで行くようです。

「紫水」号の車内は全席自由席で、
誰でも好きな席に座って良いみたい。

雪の結晶をモチーフにした紫のシートや
シックな木目のデザインが素敵です。

窓の日除けには、シマエナガが描かれていました。

「紫水」号は網走湖側(進行方向右側)が
すべて埋まっていたので、2両目の一般車両の方に乗車しました。

「紫水」号もこの車両もなのですが
冷房はもちろん、扇風機すらないので
車内はめちゃくちゃ暑かったです。。。

この列車で今日は北見まで向かいます。

この時、網走の気温は26℃だったのですが
内陸の北見の予想最高気温は34℃。
扇風機もない車両で向かうのはちょっと恐怖です。

10時20分、定刻通りに網走駅を出発。
窓全開にして進んでいきます。

先ほど河川敷を歩いた網走川が
線路に沿うように流れています。

網走川は次第に網走湖となり
引き続き石北本線の車窓に寄り添います。

10分ほど走ると、一駅目の呼人(よびと)。
列車の行き違いができる比較的大きな駅です。

2018年の年末に旅行した時
北天の丘 あばしり湖鶴雅リゾート」に
行く際に下車したのはまだ記憶に新しいです。

西女満別駅。利用者の少ない無人駅ですが
実は女満別空港の最寄り駅です。

ここから歩けば25分ほどで女満別空港へ
辿り着くことができるんだそう。



うん、確かに十分歩けそうな距離。

今日は青春18きっぷ利用なので、
北見でランチを食べた後、ここまで戻ってくれば
空港連絡バスの運賃を浮かせられるな…



だいぶ内陸に入ってきました。
そして気温がめちゃくちゃ上がってきました。

北見市に入って最初の駅は
緋牛内(ひうしない)駅。

ここまではのんびりした旅でしたが
常呂川を渡り、次の端野駅からは大勢の人が乗車。
愛し野、柏陽からも次々に人が乗り込んできます。

車窓も一気に都市の風景となり、
北見駅に着く頃には立ち客も出るほどの盛況ぶりとなりました。

オホーツク最大の都市、北見に到着です。

列車は遠軽行きですが、
北見駅でほとんどの人が降りました。

私も皆さんと一緒にここで下車します。

ちょうど札幌からの特急オホーツクが到着。

札幌から4時間半も掛かるんだから
北見は相当遠いんだよなぁ。

三角屋根が特徴的な北見駅。

駅舎は昔ながらですが、
駅前スペースが広場のようになっていて
だいぶきれいになっていました。

旅の締めにいただくのは
北見オホーツク塩焼きそばです。

駅前の緩やかな坂道を歩いて
ホテル黒部まで向かいます。

これまでずっと30℃以下の世界にいたので、とにかく暑い。。。

駅前からゆっくり10分ほど歩いて
ホテル黒部に到着しました。

ここのレストラン「シェルブルー」は
北見オホーツク塩焼きそば発祥の地。
とにかく絶品なんです。

ホテルのレストランなので、
一通りのメニューはあるのですが
ほとんどの人が塩焼きそばを注文していました。

もちろん自分も塩焼きそばを注文。
最後に「魔法の水」と呼ばれるホタテスープを
鉄板の上からじゅわ~っと掛けて完成です。

なお、北見オホーツク塩焼きそばには
以下の8つの定義があるそうです。

第1条 道内産の小麦を主原料とした麺を使用する
第2条 オホーツク海産のホタテを使用する
第3条 生産量日本一の北見タマネギを使用する
第4条 味付けはソースではなく塩とする
第5条 皿ではなく、鉄板で提供する
第6条 協議会指定の道産割り箸を使用する
第7条 できるだけ北見にこだわったスープをつける
第8条 シズル感を演出するために魔法の水を用意する

北見といえば内陸のイメージですが、
オホーツク海に面した常呂町と
2006年に合併したことで、
ホタテも名物として推せるようになったのはとても大きいですね。

大ぶりなオホーツク産ホタテが2個。
アスパラや玉ねぎなど北海道らしい野菜も
たくさん入っていて最高に美味しいです。

味変として添えられたレモン汁をかけると
最後までサッパリと頂くことができます。

これを食べるためだけでも北見に来る価値アリアリです。

いよいよ東京に帰る時間となりました。

西女満別まで行き、歩く案もありましたが
あまりの暑さにあっさり断念。
1,000円払って空港連絡バスに乗車です。

空港までの乗客は10人ぐらいかな?
車窓には時々雄大な風景が広がって
最後の北海道らしい車窓を堪能できました。

北見駅前のバスターミナルにあった
北見バスフリーパスチケットのパンフレット。

このチケットがあれば、
北見エリアをかなりお得に回れそうです。

40分ほどで女満別空港に到着しました。

搭乗するのは15時45分発の成田行き。
2021年2月10日に就航したばかりの新規路線です。

ピーチの搭乗手続きは出発時刻の90分前から。

当然、手荷物受付の窓口は閉鎖していて、
チェックイン機も使えません。
この辺りは本当に徹底してますね。

搭乗まで2時間以上あったので、
空港内にある「奥芝商店」でスープカレー食べちゃいました…

15時45分、定刻通りに女満別空港を出発しました。

帰りはかなり順調な航行で
成田空港着が30分近く早くなりました。



青春18きっぷを使っていたので
成田空港からもJR線を使って帰宅することに。
飛行機は成田18時着が定刻だったのに、
17時59分発の総武快速に乗ることができました。

総武線のE235系には初めて乗車します。



成田空港から錦糸町まで。
夕焼けを眺めながらの快適なグリーン車の旅でした。

府中駅に到着したのは20時過ぎ。
さすがにどっぷりと疲れました。

今回は道東を巡る4日間の旅。
開陽台や野付半島など初めて訪れる場所も多く
個人的にとても新鮮な気分で旅ができました。

明日からまた仕事頑張れそうです。

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