幌加内を出発したバスは、これまでよりさらに山深い場所へと入っていきます。
この辺りも少ない平地を生かしたそば畑が時折車窓に広がります。
その風景は、畑というより草原や湿原のようにも見えます。
鉄道が走っていた頃の鉄橋が残っていました。
ぐんぐんと坂を登ると、そこは「そばの花展望台」でした。
今はちょうど花の見ごろ。ゆっくりと眺めてみたかったなぁ。
幌加内から45分ほどで朱鞠内に到着。当時の駅舎はなく、バス待合所とレールの一部がありました。
朱鞠内は冬の寒さが厳しい北海道の中でも、特に寒冷かつ豪雪で有名な場所です。
それでもすぐ後ろのパークゴルフ場では、地元の人がゴルフを楽しんでおり、
こんな厳しい場所でもちゃんと人々の暮らしがあるんだなと、一人で感動していました。
6月~8月までの期間限定で、朱鞠内湖の湖畔にもバスは立ち寄ります。
朱鞠内湖は日本最大の人造湖。湖畔はキャンプの聖地のようになっていて、
この日も湖畔の駐車場にはたくさんの車が止まっていました。
時間がある時は数分間ここで泊まって、湖畔の近くまで行けるときもあるようですが
今日は時間に余裕がなかったので、車窓から眺めて通過。
湖畔のバス停からは少ししか湖は見えませんでしたが、
その後も何度かこのように湖畔沿いを走る区間がありました。
幌加内から1時間45分をかけ、14時52分に名寄駅に到着しました。
朱鞠内湖から先は本当に山の中を走っているという感じだったので、
そば畑のような際立った見どころは少なく、ついウトウトしてしまいました。
きっとちゃんと見ていれば、駅舎の跡とかあったんだろうな…
バスが定刻通りに到着することが前提ではあるのですが、
名寄駅到着後すぐに、14時55分発の稚内ゆきに乗ることができます。
ロングシート部分しか空席はありませんでしたが
窓から吹き込む涼風がほんと気持ちいい。
車両には冷房装置がなく、扇風機のみなので
名寄を出発するまではかなり暑く感じましたが、
走り出せば扇風機すらいらない涼しさです。
名寄駅を出発すると、ローカル線らしい味わいのある駅舎が続きます。
こちらは日進駅
北星駅
智恵文駅
智北駅
南美深駅
夏休みシーズンということもあってか、どの駅でも乗り降りがあり、
宗谷本線のローカル線としては大盛況でした。
このまま稚内まで向かいたくなりますが、
帰りが遅くなってしまうので、そろそろ宗谷本線の旅は終わり。
ちなみにこのまま幌延まで行っても、
最終の特急宗谷で札幌に戻ってくることは可能なようです。
名寄からトコトコ揺られること30分。
美深で下車。特急も泊まる大きな駅です。
美深では特急サロベツと行き違いのため停車します。
特急サロベツ旭川ゆきが入線してきました。
これで札幌へと戻ります。
指定席を取っていたので、問題なく着席できましたが、
途中駅の名寄、士別、和寒でも多くの人が乗り込み、
自由席は座席を譲り合って下さいとのアナウンスが流れていました。
旭川には16時48分着。
駅構内のお土産店では、食べ頃の赤肉メロンが300〜380円でゴロゴロ売られていました。
せっかく旭川に来たので、、、
2週間ほど前に訪れたばかりの天金で、またしてもラーメンを食べて帰りました(笑)。
18時発の特急ライラックに乗って札幌へ。
夜は桑園のたまゆらで一日の汗を流しました。
周遊パスを使った旅はこれにて終了です。
HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パスを使い倒す!という旅ではありませんでしたが、
爽やかな夏の北海道を十分に楽しませてもらいました。
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