【東京発】青春18きっぷで行く双葉・原子力災害伝承館と磐越東線の旅【日帰り】

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前回の記事では、東京からいわきまでの移動を紹介しました。
今回はその続き、いわきからさらに北上して双葉まで向かった時のものです。

いわきから乗ったのは12時14分発の原ノ町ゆき。

一本前の原ノ町まで行く普通列車は9時22分発なので、実に3時間ぶり。

途中の広野止まりの列車を含めても日中は90分間隔と、
かなり本数は少なめですが、それでもE531系5両編成は座席をかなり持て余し気味。

◆いわき 12:14 → 双葉 13:12 常磐線

いわきからおよそ1時間で双葉に到着しました。

ここで降りるのは初めてです。

終点の原ノ町まではここから25分ほどです。

双葉駅のホーム。

今は単線化されていますね。

駅の西側ではなにやら大きな施設が建設中。

双葉駅の改札口にて。Suicaが利用できます。

浪江駅以南は首都圏エリア、小高駅以北は仙台エリアとなっていて、
それぞれを跨ぐ利用はできません。

常磐線では桃内駅だけがSuicaの使えない駅なんですね。

橋上化された駅から眺める双葉駅のホーム。

以前はもう1本ホームがあったことが分かります。

双葉駅の券売機。指定席券売機と、黒の券売機がありました。

指定席券売機が設置されている駅としては、利用者が極めて少ない駅かと思います。

双葉駅の時刻表。

普通列車の他、特急「ひたち」が1日3本停車します。

双葉駅の外観。2020年に完成したばかりのとても新しい駅舎です。

ちなみに左側の建物が旧駅舎。現在は町のコミュニティ施設となっています。

双葉駅前にはスプレーアートの絵があちこちにありました。

駅前の商店街。もちろんあの日を最後に営業していません。

双葉町消防団第二分団の詰所。

時間は震災発生時の時刻で止まったままとなっていました。

吸わないのでよく分からないけど、タバコの値段もそのままかと。

草が生い茂る介護施設。

素敵なウッドデッキを持つお宅。2階のバルコニーの柵が崩壊寸前。

一見ごくありふれた住宅街ですが、もちろん誰も住んでいません。

◆双葉 13:20 → 東日本大震災・原子力災害伝承館 13:55 自転車(シェアサイクル)

駅前から自転車を走らせること約2km。

東日本大震災・原子力災害伝承館へとやってきました。

ここでは原子力発電所がこの双葉という街に及ぼした、
さまざな功罪が忠実に紹介されています。

私が小学生だった頃、原発がある双葉や大熊だけは、
すでに学校の教室でも「エアコン」が既に導入されており、
子どもながらに羨ましいと思った記憶が蘇りました。

町に大きな雇用を生み、人口増加率も県内トップクラス。

裕福な自治体として、順調な成長を続けていたわけです。あの日までは。

震災後の展示は非常に充実していました。写真撮影もできます。

地元の人による語り部コーナーもあり。

1日4回開催されているのですが、1回につき18人までしか入れず、
今回は展示をゆっくり眺めていたら、満席になってしまいました。

3階にある「海のテラス」より。

別の角度から。廃屋がいくつか残されています。

今後はあの一帯を公園として整備する計画になっているようです。

廃炉作業が続く東京電力福島第一原発の排気塔が見えます。

せっかく自転車で来ているので、海の方まで来てみました。

高い防波堤を登って、海が見えるところまでやってきてみた。

子どもたちが砂浜で遊んでいて、至って平和な光景。普段はこんなに穏やかなんだよなぁ。

伝承館と双葉駅を結ぶシャトルバスが停まっていました。

自転車なら双葉駅まで10分ほどなので、帰りも自転車で戻ります。

蔵のような建物は、ブロックが大きくズレてしまっていますね。

生活音が一切聞こえない住宅街。

こちらもスプレーアートの壁画です。

◆東日本大震災・原子力災害伝承館 16:30 → 双葉駅 16:45 自転車(シェアサイクル)

双葉駅に戻ってきて、自転車を返却。

先ほどのシャトルバスの時刻表を確認しましたが、
ほぼ全ての列車と接続するようにダイヤが組まれており、
非常に便利なダイヤになっていました。

16時51分のいわき行きで戻ります。

3時間半ほどの滞在でしたが、あっという間でした。

◆双葉 16:51 → いわき 17:45 常磐線

17時45分にいわき駅に到着。

わずか5分の接続で、磐越東線に乗り換えます。

これから郡山方面へ向かうという人はかなり少ないようで
2両編成の列車はガラガラです。

平日は学生さんが多少乗っているのでしょうか。

発車間際の乗車でしたが、無事にボックス席に座ることができました。

磐越東線の車窓から。ホームにある待合室が素敵な小川郷駅。

いわきの通勤・通学圏は小川郷まで。

小川郷を過ぎると、浜通り地方から中通り地方へと至る峠越えに差し掛かります。

雨がポツポツと降り出してきました。

山には霧がかかりはじめ、幻想的な川前駅。

◆いわき 17:50 → 小野新町 18:37 磐越東線

いわき駅から約50分。終点の小野新町駅に到着しました。

みどりの窓口もあり、磐越東線沿線では主要な駅のひとつです。

程なくして郡山方面から列車も到着。

2つの列車はお互いに折り返して、再びいわきと郡山へ戻ります。

ホームの水飲み場がいい感じ。

木造の待合室や屋根も素敵ですね。

郡山行きに乗りこみ、いざ小野新町を出発!

ここからは磐越東線の本数も一気に2倍以上に増えます。

◆小野新町 18:43 → 郡山 19:36 磐越東線

19時36分、終点の郡山駅に到着!

いわき駅から1時間46分の長旅でしたが、ずっとガラガラだったのでとても快適でした。

むしろこの快適さが今後の沿線の未来を占っているようで心配ではありますが…。

郡山からは福島ゆきの701系に乗って、実家の最寄り駅へ。

無事に両親の待つ駅へとたどり着くことができました。

ちなみにこのまま18きっぷを使って東京方面に向かう場合、
赤羽までなら何とか終電で帰ることができるようです。

今回の帰省を兼ねた青春18きっぷの旅行記はここまでとなります。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

コメント

  1. カナロア より:

    磐越東線について調べてみました。

    >「磐越東線」の福島県のいわきと小野新町の間は、営業係数が2351円、赤字額が7億3700万円<

    ほぼ並行して高速バスが走っているという事情もあり、このデータを見る限り将来的には厳しそうな印象ですね。

    そういえば、府中本町駅のみどりの窓口が10月31日で廃止されますね。
    代わりに話せる指定席券売機になるみたいですが、南武線内で有人のみどりの窓口がある駅が立川駅から登戸駅の区間では無くなってしまうんですね。

    • さわやん より:

      おはようございます。
      磐越東線は小野新町以西は通学の需要がかなり大きいので、
      時間帯を絞れば利用者はかなり多いと思うのですが、いわき側は厳しいですよね。
      沿線で災害が起きてしまえば、たちまち危機的な状況になる気がします。
      ※磐越西線は復旧が決まったようでひとまず安心しました。

      府中本町駅のみどりの窓口の廃止、私も数日前に知りました。
      次々に窓口が廃止になってるのでいつかとは思ってましたが…。

      指定席券売機やえきねっとの機能をもう少し改善してからにしてほしかったです。
      指定席券売機が話せる…になるということは、増設ではなくて置換えなのかな。
      今は指定席券売機自体は空いているので助かっていますが、
      「話せる…」になると機械の方も塞がりそうで怖いです(^^;)

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