九州横断特急は別府に向けて人吉を出発しました。
今回は自由席利用だったのですが、人吉を出る時点でほぼ満席の状態でした。
人吉からしばらくの間、車窓の右手には球磨川が寄り添います。
エメラルドグリーンの水は新緑によく映えます。
平仮名の「ひ」のような形をして流れていく場所もあります。
車窓からは急流下りをしている人たちの姿も見えました。
人吉を出てから最初のうちは急流でしたが、
中流になると流れはかなり穏やかになり、川幅がかなり広くなってきます。
悠然とした球磨川の流れはとても迫力があり、感動しました。
人吉~八代間はほとんど平地がなく、深い山々の間を縫うように走っていきます。
小さな集落はあるものの、八代の街が見えてくるまではかなり家が少なかったです。
一時間ほどで新八代に到着しました。
九州新幹線に乗り換える人が5人ほど降りていきましたが、まだまだ混んでます。
新八代の次は熊本までノンストップ。
ようやく本来の最高速度を出して、田園風景の中を突っ走ります。
熊本には定刻通りの15時ちょうどに到着。
ここで半分以上の人が下車し、それ以上の人たちが乗り込んできました。
熊本から先は進行方向が変わり、さらに眺めが良い席も反対側になるため、
全員が降りた隙に座席を回転させ、急いで反対側の窓際に移りました。
熊本から豊肥本線に入り、阿蘇の山々に迫るように進んでいきます。
立野駅ではスイッチバックがありました。
右側の線路が立野駅に向かう線路で、再びバックでここまで戻ってきて
次は左側の線路を進んでいきます。
九州ではこの立野駅の他に肥薩線の真幸駅と大畑駅がスイッチバックの駅なのですが
今日はその3つを一日で制覇したことになりますね。
これまではひたすら山を登っていましたが
途中から阿蘇のカルデラの中に入り、視界が広くなってきました。
車窓から見える草原のような風景は阿蘇のイメージ通りという感じです。
赤水駅では特急「あそぼーい!」と行き違い。
あちらは親子連れがメインでとても賑やかそうでした。
赤水駅から先が阿蘇山を見ながら進む区間となります。
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