ビジットトカチパスでめぐる冬の十勝ひとり旅 北海道ホテルで迎える朝、そして晴れの帯広から雪の札幌へ

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十勝ひとり旅3日目の朝を迎えた。

空が少しずつオレンジに変わっていく。

建物から出る湯気が外の寒さを物語っていた。

エレベーターホールから日高山脈がくっきり見えた。

今朝は日本海側も天気がいいんだなっていうのが分かる。

朝風呂のあと、8時半ごろに朝食会場に行ってみると、想像以上に混雑してた。

ラウンジで無料の珈琲をいただきながら、順番を待つ。

10分ぐらいで自分の順番が回ってきた。

以前は「バード・ウォッチ・カフェ」だけが朝食会場だったけど、
今は「和食 六郎」のエリアも開放してるみたい。

今回は「和食 六郎」の方の席だった。
席はかなりゆったりしていて、庭もよく見える。

じっと眺めていると、エゾリスがちょんちょんを庭を走る様子を見ることができた。

朝食メニューは、洋食・和食・スープカレーの3種類。

私がいつも注文するのは左側の「王道の洋食」だ。

「王道の洋食」ラインナップはこんな感じ。

飲み物以外はすべてスタッフの方々が席まで料理を運んでくれる。

好きなものを好きなだけ食べられるビュッフェスタイルも好きだけど、
こうしてゆっくり座って食べると、一つ一つの料理をじっくり味わえる。

北海道ホテルのこの朝食スタイルはずっとこのままであって欲しい。

昨日も部屋に持ち帰って食べた「アンクル モールセンズ」のパン。

朝食にはトースト、クロワッサン、フルーツのデニッシュ2つが付く。
ちなみに、トーストだけはおかわり自由だ。

十勝の小麦やバターを使って焼き上げたパンは、サクサクで香りがとっても良い。

お腹も気持ちも満足して、朝食会場をあとにした。

10時過ぎにホテルをチェックアウト。

本日やってきたのはホテルから歩いて30分ほどの場所にある「とかちむら」。

雪がなければ、てくてくと歩いていくのが一番早そう。

路線バスだとホテル周辺からの直通がなくて、帯広駅周辺で別系統に乗り換える必要がある。

お店のラインナップは、道の駅みたいな感じかな。

奥に見えているのが「ばんえい競馬」で有名な帯広競馬場。

その手前にあるのが「とかちむら」。

昨日部屋で飲んだ牛乳の、コーヒー牛乳バージョンだ。

半額だったので思わずまた買ってしまった。

珈琲もかなりこだわったものを使用してるみたいだけど、
やっぱりノンホモ牛乳本来の風味を楽しむなら、純粋な牛乳だけの方が良い。

そういえば今回の十勝旅で一度も豚丼を食べてなかった。

最後の〆に「きくちや」で豚丼を食べていこう。

ロース肉がたっぷり乗ったスタンダードな豚丼。

これで十勝の食はかなり堪能できたかな。大変おいしゅうございました。

「とかちむら」から帯広駅までは歩いて25分ほど。

バスもそこそこ走ってるけど、天気も良いし雪もないので歩いて向かう。

高架なのに非電化というのはなんだか不思議な感覚だ。

帯広駅に到着。

今日は12月29日。帰省ラッシュのピークだ。

駅前ロータリーには迎えの車が大量に停車していた。

帯広の街ともお別れだ。

13時35分発の特急「とかち」8号で札幌へ向かう。

すっかりJR北海道の主力となったキハ261系。

隣のホームには各路線から少しずつ引退を始めているキハ40が停車していた。

新得までは、これに乗っていきたいぐらい。。。

このキハ40は「とかち8号」より20分も早く帯広を出るのに、
新得どころか、手前の十勝清水まですら逃げ切ることができない。

釧路から新得までの間はまだキハ40が活躍しているので、
車両が入れ替わる前に、一度は訪れておきたいものだ。

今回のとかち号は「えきねっと」の「お先にトクだ値」で予約をした。

2週間前までの予約が必要とはいえ、55%割引で乗れるというのは、ものすごい割引率だ。

道東自動車道の開通で「ポテトライナー(札幌)」や「ミルキーライナー(新千歳空港)」に、
相当数の乗客がシフトしていることが、この価格設定からも伺える。

年末年始の上りは空いているかと思ったが、指定席は満席だった。

隣に座ったのは苫小牧に向かう学生のグループ。
いきなり全員で豚丼を食べ始めるものだから、匂いがすごい(笑)。

でも座る時に「失礼します」と声をかけてくれたり、
全然ワイワイ騒いだりしてなくて、えらいなと思って見ていた。

新得を過ぎると、次第に狩勝峠越えに差し掛かる。

先ほどまでの青空からは一転。雪の量も少しずつ増えてきた。

長いトンネルを抜けるとトマムに到着。

外は吹雪いていた。

占冠(しむかっぷ)村の街が見えてきた。

占冠(しむかっぷ)駅に停車。

新得から新夕張までは特急しか走っていないので、
乗車券だけでも特急に乗れる特別な区間だ。

ここ占冠駅からは、村営バスで富良野方面へ抜けることができる。

占冠村営バス | 建設課 | 北海道占冠村

青春18きっぷなどで札幌を拠点とした鉄道旅をするには、なかなか使える路線だ。

占冠から次の新夕張までは34kmもの間、駅が1つもない。

深い山と谷、トンネルが連続する。

道東方面へのアクセスを飛躍的に向上させた道東自動車道。

高速道の開業まで、JRの一人勝ち状態だったことはまだ記憶に新しい。

長い長い山間部を抜け、ようやく夕張の街並みが見えてきた。

廃線しているので当然だが、新夕張駅で夕張方面への乗換案内はない。

新夕張からは夕張川に沿うように進んでいく。

追分駅に到着。苫小牧、岩見沢方面への乗換駅だ。

「道の駅あびらD51ステーション」のポスターが気になった。

駅から15分で行けるなら、ぜひ今度行ってみたいな。

追分の次の停車駅「南千歳」では半分近くが降りた。

この先は新千歳空港から札幌へ向かう時の見慣れた車窓だ。

北広島を過ぎると、巨大な「北海道ボールパーク」の工事現場が見えた。

新札幌に停車し、いよいよラストスパート。

豊平川を渡る頃には、外はだいぶ暗くなりつつあった。

雪のない帯広からやってくると、
この雪に覆われた札幌という大都市はなんと特異な街なんだろう。

10分ほど遅れたものの、16時35分に札幌駅に到着。
帯広から3時間の鉄道旅が終わった。

今回の十勝ひとり旅は、これにて無事終了。
札幌では地元の友人と会ったり、スパ銭へ行ったりと、いつもの過ごし方をして楽しんだ。

(おわり)

この後、東京へ帰るために搭乗予定だった飛行機が大雪で欠航になり、
陸路で東京へ戻ることとなったため、その時の行程を番外編として公開予定です。

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