稚内から始まる宗谷本線の旅　その8

終点の名寄まで残り1時間ほどとなりました。

恩根内駅。

現在の線路は一本だけですが、以前は二本あったようで、
駅舎がずいぶんと遠くにあります。

比較的立派な駅舎で、駅前には家も残っていました。

紋穂内駅。
こちらは3月で廃止が決まっています。

駅舎はすでに錆がひどく、廃止の時を待つのみと言った感じでした。

駅の近くに、北海道へ移住してきた方の宿がオープンしたそうですが
駅がなくなってしまうと、そちらにも影響が多少なりともありそうで心配です。

キノコのようにうず高く積もった雪。

利用者1人以下の駅に対しても、これだけの雪を除雪しなくてはいけないのですから
北海道の鉄道経営がいかに大変なものかを痛感します。

美深を過ぎました。

踏切をゆっくりと超えると

板張りの南美深に到着。こちらも3月で廃止です。

紋穂内駅や南美深では複数人の乗り降りがあり、
廃止駅めぐりの人たちの動きが活発になってきました。

美深町から名寄市に入って北星駅。

個性的な待合室？が印象的な駅ですが、こちらも廃止が決まっています。

後半は廃止予定駅が多く、人の乗り降りがかなりありました。
稚内から4時間、終点の名寄に到着です。最終的には定刻に戻っていました。

4時間というとかなり長く感じますが、車窓が素晴らしすぎるのであっという間でした。

息づく暇もなく、名寄からはキハ40系の快速なよろ号に乗り換え。

同じく1両編成だったので、混雑を覚悟していたのですが、
さらにこの先で廃止予定駅巡りをする人がいるのか、
乗り換える人は半分ほどで、ボックス席に余裕で座ることができました。

雪が降りしきる中、名寄盆地をひた走ります。

乗車しているキハ40系も3月で引退。これが乗り納めです。

和寒駅。ここから塩狩峠越え区間に入ります。

塩狩駅にはキハ40系の姿を押さえようと、多くのカメラマンがいました。

快速といえど、塩狩峠でのキハ40系はほとんどスピードを出せず、
自転車ほどの速度で必死に坂を登っていきます。

塩狩峠を越えて、上川盆地へと下りてきました。

ピップエレキバンで有名な比布駅ですが、その両隣の駅が廃止となります。
みなみぴっぷ・ぴっぷ・きたぴっぷ の愛嬌のある表記も見納めです。