ボンネットバスで行く松川温泉の旅 その3

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バスは盛岡の市街地を抜けました。

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村から一気に市へ昇格した滝沢市を抜けると
少しずつ視界が広がってきました。

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花輪線の大更(おおぶけ)駅。

駅には上下とも一日7本しか列車は来ないのですが、
八幡平市の中心駅のためか、駅舎はかなり立派なものに生まれ変わっていました。

ちなみに盛岡〜大更駅間には路線バスが1日20往復以上走ってるので
列車よりもバスの方が圧倒的に利便性は高いです。

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八幡平温泉郷へと入ってきました。

周囲は別荘やコテージのような建物も目立ちます。

八幡平ハイツやライジングサンホテルなど、ホテルに立ち寄りながら進みました。

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終点の八幡平マウンテンホテルに到着。
ここでいよいよボンネットバスに乗り換えです。

盛岡から乗車してきたバスで、最終的な行き先を告げ、
松川温泉までの運賃を先に精算してから乗り換えます。

このボンネットバス、1968年(昭和43年)製と実に製造から50年以上経過してます。
冬季限定とはいえ、そんなバスが未だに現役の路線バスとして活躍しているのは本当に貴重。
自動車に興味のない自分でも、これはさすがにテンションが上がります。

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車内はすでに5人ほどの乗客がいて、
自分も含めた乗り換え客が乗り込むと10人程になりました。

挙手形式で、運転手さんが降りるバス停を確認してから出発となりました。

そして出発した途端にひどい乗り心地の悪さ(笑)。
しかし、このバスに揺られているとそんな乗り心地の悪さすら、
ノスタルジックな気分に包まれて、最高の乗り心地に感じてしまいます。

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車内は硫黄の匂いに包まれていて、温泉地を走っているバスであることを実感します。

金属部分はその硫黄成分により至るところが黒く変色していました。

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ボンネットバスは川に沿って進んでいきます。

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マウンテンホテルではあんなに晴れていたのに、次第に雪が降ってきました。

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きついカーブと雪による凸凹の激しい道が続きます。
確かにここを大きな路線バスの車体で進んでいくのは難しいだろうなと感じました。

ボンネットバスは運転手さんの巧みなマニュアル運転で雪道を力強く進んでいきます。

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松川温泉最初のバス停である松楓荘でひとり下車しました。
宿は見えなかったので、ここから少し坂を下っていくようです。

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マウンテンホテルを出発してからおよそ30分ほど。

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終着の松川温泉バス停に到着しました。
今日宿泊する峡雲荘は目の前です。

かわいい雪だるまがお出迎えしてくれました。

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横から見ると、屋根の雪の量に驚きます。

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ボンネットバスはすべての乗客を下ろすと、バックで来た道を戻っていきました。

折り返し、マウンテンホテルゆきとなりますが、
バス停の周りが狭いので、またバックでバス停に戻ってくるようです。

最後までバスを見届けて、宿へ入りました。

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