吉松駅からは「しんぺい」に乗り換えです。
「はやとの風」でここまで来れば、出発まで40分ほど写真撮影の時間がありますが
普通列車からの乗り継ぎは7分しかないので、やや急ぎ目にホームに向かいました。
日によって編成が違うらしく、今日は一番長い3両編成での運転でした。
人吉から吉松ゆきは「いさぶろう」、その逆が「しんぺい」と名付けられています。
外装も車内もシックな色合いで、観光列車らしい作りとなっていますが、
特急ではなく、指定席がある普通列車という扱いになっているので、
乗車券のみでも乗ることができます。
自由席は7席のみと聞いていたので、今回は事前に520円で指定席を取りました。
ただ、「しんぺい」の指定席には四人掛けのボックス席か二人掛けの席しかなく、
二人掛けの席の多くはこのように戸袋に阻まれて停車中はまともに外が見えません。
記録用に記載しておくと、2号車15A、3号車9Aは上記と同じ座席。
2人掛けかつ三大車窓側かつ進行方向向き(吉松→人吉)かつ窓も戸袋じゃない席は
2号車1A(ここが最高)と2号車5Aしかありません。
足下は狭いように見えますが、足先だけ少し前に出せるようになっていて、
あまり狭くは感じませんでした。
固定のテーブルが備え付けてあり、ドリンク類などを置くことができます。
吉松駅を出発したしんぺい号は、ぐんぐん標高を上げていきます。
あっという間に視界が広がり、遠くには霧島の山々が見えてきました。
しんぺい号には各車両に展望席が設けられており、誰でも出入りできます。
固いですが小さめのイスもあるので、眺めの良い区間はずっとここにいました。
自由席の座席数自体は確かに少ないですが
展望スペースやその他の場所にも簡易的な座席は設けられているので、
眺めの良くない席を仕方なく取るぐらいなら、自由席でも良さそうです。
景色に見とれているとあっという間に一駅目の真幸駅に到着しました。
真幸駅は宮崎県えびの市の駅です。
昨日までに熊本と鹿児島へ初上陸を果たしていて、
宮崎県が九州で唯一訪れたことのない県となっていましたが、
この真幸駅でなんとか宮崎県にも初上陸できました。
真幸駅は、ななつ星も通る駅のようです。
ただ、ここを通るのは深夜帯だそうで、なんとも勿体ないコース取りですね。
しんぺい号は一駅ごとに散策時間があり、
駅舎の外に出ることもできます。
木造の駅舎って味わいがあって、本当に旅情を誘いますね。
汽笛が鳴るとそろそろ出発の合図です。
7分間の停車時間を終えて、しんぺい号は真幸駅を出発しました。
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