貸切列車となったゆうゆうトレインは
定刻通りに八代駅を発車しました。
球磨川を渡り、山線である肥薩線に別れをつげ、海岸線へと向かっていきます。
肥薩線から鹿児島本線の名前を奪ったのが
この海岸線まわりの新しい鹿児島本線ですが
新幹線開業によりJRとして残ったのは
肥薩線の方だったというのは皮肉な物です。
二駅目の日奈久温泉から一家族乗ってきて、ようやく乗客が5人になりました(笑)
程なくすると海が見えてきます。
人生で初めて見る「東シナ海」です。
対岸には天草の島々が見えています。
波はほとんどなくとても穏やかな海ですね。
線路は海岸線ぎりぎりを進んでいくので、とても眺めが良かったです。
山側に目を移せば、こちらは新緑の美しい山々が見えました。
海浦駅付近からの眺め。
少し高台を走る区間では、眼下に海と街が見えました。
1時間10分の時間をかけて、佐敷駅に到着。
ここまで普通列車なら40分弱なので、やはりかなりゆっくり走っていたようです。
駅の雰囲気が、地元の本宮駅に似ていて、懐かしい感覚になりました。
ここで後から来る普通列車に乗り換えることができるとのことで、
一旦列車を降りて、別のホームに移りました。
列車を待つ時間もゆったりと流れます。
長いホームからは新幹線開業前の賑わいを感じることができますね。
…と旅情に浸っていると、駅の係員の方が
「次の列車が15分遅れてるみたい!」と運転手さんに呼び掛けていました。
運転手さんは、貸切で八代から乗った自分の顔を覚えてくれていたので、
「じゃ先に出るから、そちらのお客さんもまたこっちに戻ってきてくださーい」と言われ
再び、ゆうゆうトレインで鹿児島を目指すことになりました(笑)。
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