つちころび駅こと和田浜駅。
途中駅からは地元の学生がたくさん乗ってきます。
あずきあらい駅こと、弓ヶ浜駅。
境線では一つ一つに妖怪の駅名が付いています。
45分ほどで終点の米子駅に到着。
わずか18kmの距離を45分もかけて走るので
かなりのんびりした列車旅でした。
境線が発着する米子駅の0番線ホームにも鬼太郎がいました。
ここからは山陰本線に乗り換え、
足立美術館のある安来(やすぎ)へ向かいます。
ただ、接続する列車が特急列車となっていて
普通列車は米子駅で40分ほどの待ち時間が発生。
というわけでJR西日本の「おためし トク特チケットレス」を購入しました。
JR西日本のe5489の会員登録が必要ですが、
ちょうどサンライズ出雲の予約をする時に
登録おいたので良かったです。
米子~安来はわずか1駅なので、
指定席に300円で乗車することができました。
岡山からやってきた特急「やくも」出雲市ゆきに乗車。
指定席は適当に取ったのですが
この列車、窓枠と座席が全く合ってないんですね…。
車内をリニューアルして、前後の座席との間隔を
広げたためと思われますが、
長距離乗車するときには席番はチェックした方がよさそうです。
わずか8分で安来に到着しました。
境港~米子は鳥取県の駅ですが、安来は島根県。
美保関も島根だったし、今日の観光も結局ほぼ島根です(笑)
安来は安来節とハガネの街だそうで、どじょうすくい踊り発祥の地でもあります。
安来駅到着は15時28分。15時30分発の足立美術館ゆき無料送迎バスに間に合いました。すでに車内には4人の乗客がいて、自分が乗り込むとまもなく出発しました。
米子から普通列車だとさらに30分後のバスになってしまうので、特急を利用してよかったです。
20分ほどで足立美術館に到着しました。
通常の入場料は2,300円ですが、ここでも島根プレミアム観光券が使えたので、実質半額で入場することができました。
入場してすぐに見えてくるのが苔庭。
続いて枯山水庭。
枯山水庭の奥、山肌に見えるのは亀鶴の滝。
池庭に続く通路。左側は喫茶室「大観」です。
こちらは白砂青松庭。
ここからも右奥には亀鶴の滝が。
窓枠からの景色すら一つの作品。
季節ごと、天気ごと、1秒ごと、
刻々と変わりゆく風景を
作品に仕立てた素晴らしい庭園です。
帰る間際に急に日が差し込み、
入場時とはまた違った風景を見せてくれました。
足立美術館はもちろん庭園だけではありません。
横山大観や童画の作品も非常に見ごたえがあり、
1時間の滞在では全く足りませんでした。
美術館には普段全く縁がないのですが、
帰りの安来駅までの送迎バスの中では
妙に気分が穏やかになっており、
こうして時折、芸術の世界に触れることは
本当に人間にとって必要なことだと実感しました。
足立美術館の創設者、足立全康氏。
この方の美術に対する思いは
今でも強く受け継がれていると感じました。
足立美術館は本当に来て良かったし、
また次の山陰旅行の際にも訪れてみたい場所になりました。
送迎バスに揺られ、安来駅に戻ってきました。
帰りは普通列車への接続がスムーズで
米子行きの普通列車に乗って米子へ。
米子ではすぐに境線に乗り換えました。
この辺りは山陰きっての大都市圏だけあって
列車の本数が比較的多く、
交通系ICカードも使えてとても便利です。
帰りはそのまま境港まで向かわず、
米子空港駅の隣の中浜という駅で途中下車しました。
列車が行ってしまうと辺りはすっかり静かになりました。
10分ほど歩くと「ウィング本店」という喫茶店に到着。空港の近くにあるのでこのネーミングなんだろうなと思います。
境港きっての人気洋食店のようなので、今日はここで夕食をいただきます。
洋食屋に来るといつも決めきれなくて悩んでしまうのですが、デザートも食べたかったので、軽め(?)にナポリタンを注文しました。
ケチャップたっぷりのナポリタンとウィンナーが乗っていて、さらに鉄板から溢れんばかりの卵でとじてあります。とっても食べ応えがあって美味しかったです。
季節限定のデザートということで
いちごパフェまで食べちゃいました。
料理の味もさることながら、
お店の方が地元の方にも
観光客にもとても感じのいい人で、
この街で人気の理由がよく分かりました。
居心地も最高だし、再訪したいな。
ごちそうさまでした。
ウィングから宿までの帰り道は
JR境線でちょうどよい便がなく
コミュニティバスを利用しました。
「市民の森」バス停から19時27分発の
「はまるーぷバス」で境港駅方面へ向かいます。
料金は100円の均一料金です。
車内はやはり水木しげるワールド全開。
宿に戻ってくるころには20時を過ぎており、部屋からは境港の夜景がきれいに見えました。
5泊6日に渡る山陰旅も、いよいよ明日が最終日です。
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