徒歩40分といえど、途中に何もないわけではなく
結構見どころがたくさんあります。
下河原吹屋跡。
お蕎麦屋さんは休業中なのか、
営業していませんでした。
メインルートから5分ほど横道に反れ
旧清水谷製錬所に立ち寄りました。
次第に全容が見えてきました。
旧清水谷製錬所は、奥の銀山で採取された銀を
実際に製錬していた場所です。
当時、最新の設備を備えていましたが、
たった1年半ほどで閉業となってしまったそうです。
苔むした石積みの製錬所は
非常に大規模で立派なもので、歴史の重みを感じました
Cafe住留から歩くこと約30分、
龍源寺間歩の入口に到着しました。
龍源寺間歩の中へ入りました。
小規模な間歩と違って、中央部分は少し屈むだけで楽に歩くことができ、ここが非常に規模の大きい坑道だったことが分かります。
その中央部分の道から、いくつもの「ひおい坑」が分岐しています。
一体どれぐらい奥まで続いてるんだろう…。
1715年頃に掘られたという坑道は、
全てノミと金づちのみで掘削されたそうで、
当時の採掘作業がどれだけ過酷なものだったか
想像を絶するものがあります。
龍源寺間歩は600mほどの長さがあるそうですが、その旧坑道が一般公開されているのは入口から157m。ゆっくり見学しながら歩いても10分ほどです。
その先も旧坑道が続いていますが、
狭すぎるために一般公開はされていません。
江戸時代に掘られたものだと思うと、
本当に昔の人々のパワーというか、
フロンティア精神の強靭さに驚かされます。
行き止まりになった旧坑道のところから、
新坑道が地上に向かってまっすぐ延びています。
新坑道を抜けて地上に出てきました。
佐毘賣山神社。
石見銀山遺跡とその文化的景観という
世界遺産の一部です。
帰りは銀山川右岸の遊歩道を歩いていくことにしました。
木々の柔らかい新緑が目の前まで迫ります。
銀山川沿いにも所々に間歩が見られます。
雨がようやく上がってきました。
遊歩道を沢蟹が横断中。
龍昌寺跡。
「跡」というぐらいなので、
この石段の先にはすでに何もないのでしょうか。
妙正寺という小さなお寺。
周囲にはかわいらしい花がたくさん咲いていました。
何とか遊歩道を歩ききりました。
龍泉寺間歩の出口からは約30分ほどでした。
一般道に比べるとぬかるんでいて
かなり滑りやすかったので
雨の日は遊歩道よりも一般道の方がオススメです。
※車道だけど一般車がいないので、
どちらもほぼ遊歩道みたいなものでした。
観光案内所や駐車場、土産物屋などが集まる
石見銀山観光案内所まで下りてきました。
GWとはいえ、駐車場は閑散としていました。
観光案内所からさらに3分ほど歩くと
石見銀山の最寄りである、大森のバス停に到着です。
Cafe住留で昼飯を食べてから、
龍源寺間歩を見物して大森のバス停まで5.4km。
そこそこ歩きました。
壁面や照明など、かなり洒落たバス停ですね。
帰りのバスは大森からは自分の他に1名。
行く時に下車した、代官所跡から2名が乗車し、
4名で大田市駅に向かいました。
大田市からは再び出雲市行きに乗り、来た道を戻ります。
始発駅とはいえ、誰も乗ってない。。。
大田市駅のみどりの窓口で購入したきっぷ。
久手~波根間で見える掛戸松島は
この地区の名所の一つのようです。
16時13分、終点の出雲市駅に到着しました。
雨もすっかり上がって、青空も見えてきました。
コインロッカーから荷物を取り出し、
今日の宿である「天然温泉 大社の湯 お宿 月夜のうさぎ」へと向かいます。
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