雲仙行きのバスには10人ほどが乗っていました。
小浜温泉まではもっと乗ってたはずなので、さずが土曜日ですね。
あっという間に海は見えなくなり、山の中へと入っていきます。
西登山口のバス停からは、こんな感じで急カーブを繰り返しながら雲仙温泉へと向かいます。
小浜温泉からバスにトコトコ揺られることおよそ30分。
終点の「雲仙」バス停に到着しました。
バス停の周りは雲仙の温泉街でした。
バス停のすぐ後ろにある「満明寺」。
せっかくなので、階段を登ってお参りをしていくことに。
奥に見えているお堂の中には金箔の大仏様がいました。
満明寺から続く階段をさらに上へ登ってみます。
温泉街が一望できて気持ちのいい眺めです。
そしてそこはかとなく漂う硫黄の匂いも、
ああ温泉街に来てるんだなぁというのを実感できてうれしくなりますね。
階段を登った先にあるのが「極楽公園」。
実は2021年に完成、命名されたばかりの公園なんだそう。
雲仙は日本で最初の国立公園なんですね。
「極楽公園」から見えるのは、これまた2021年に出現した「いぶき地獄」などの「地獄群」。
あちらの「地獄」に対して、こちらが「極楽」というわけですね。
満明寺とは反対側の階段を降りていきます。
階段を降りると遊歩道が四方に分かれていました。
なんだか行き止まりの広場みたいな場所があったので行ってみました。
ここは「旧八万地獄」。地熱の影響で地面がすごく温かいんですね。
誰もいなかったので、思わず座っちゃいました(笑)。
今でこそ、この一帯では静かに蒸気が上がるだけなのですが、
「旧八万地獄」という名前の通り、
昔はここが雲仙温泉で一番活発に噴気が上がっていた場所なのだそう。
雲仙の地獄は少しずつ移動してるんですね。
「旧八万地獄」から道路を渡り、現在の地獄がある場所へと向かいました。
ゴウゴウ~、ブクブク~、すごい音です。
湯けむり橋を渡って、地獄の中へと入っていきます。
振り返ると、すでに歩いてきた道が湯気で見えなくなっていました。
遠く上の方に見えているのが、先ほど歩いていた「極楽公園」です。
木々のトンネルを抜けると、その先にも蒸気が上がっている場所がありました。
到着したのは「お糸地獄」。
「お糸地獄」はかなりの規模の大きな地獄でした。
ずっと奥の方まで遊歩道が続いていて、温泉と蒸気がすごい勢いで湧き出しています。
お糸地獄の周りでは、たくさんの猫たちが暮らしていました。
よほど地面が温かくて気持ちいいのか、完全に座り込んで動き出す様子もありません。
遊歩道から見える雲仙 花園山。
雲仙と言うと「雲仙普賢岳」のイメージが強いですが、
実際には「雲仙岳」が普賢岳を含む20以上の山々から構成されているんだそうです。
雲仙温泉は九州の避暑地として、昔から外国人に人気の観光名所だったんだそう。
今はコロナ禍ですっかり外国人の姿は見なくなりましたが、
街の中の建物を見ると、見慣れた施設も洋風に造られていることが分かります。
こちらは雲仙温泉の観光案内所。
こちらは郵便局ですね。看板が景観保持のカラーリングになってました。
雲仙の温泉街をふらふらと歩いてきて、本日のお宿「福田屋」さんに到着しました。
宿は「小地獄入口」というバス停の目の前。
小浜温泉方面から来る場合、雲仙より2つ手前のバス停になるので、
直接宿に行きたい場合は終点まで乗らず「小地獄入口」が便利です。
のれんをくぐって、いざ館内へ。
お部屋は民芸モダン和洋室の「ハイカラツイン」。
今回はこちらのお部屋を素泊まりで予約しました。
温かみのある照明と、寝心地の良さそうなベッド、そして素足で寛げる畳。
控えめに言って最高です。
今回「るるぶトラベル」の1人旅プランで14,300円でした。
トリップアドバイザーで「福田屋」を検索するだけで、
勝手にるるぶトラベルのクーポンコードが付いたので実際はもう少しお安め。
ただ、「Hafh」(ハフ)という宿泊のサブスクに対応している宿だったので、
素泊まりなら「Hafh」の方がオトクであることには後で気づきました。。。
※上記リンクから紹介キャンペーンやってるそうなので、
気になった方はぜひ登録してみて下さい。
食事は付かないプランですが、冷蔵庫の中には「白い珈琲プリン」が入ってました。
よく旅館のテーブルの上に乗っている、お土産用のお菓子よりも、
こういう生菓子系スイーツの方がやっぱり嬉しいです。
3階の部屋からの眺め。
雲仙温泉を象徴するような山並み、湯けむり、そしてクラシックな建物。
素晴らしい眺望です。
さて、まずはひとっ風呂行きますか。
「福田屋」さんには大浴場が1つずつ、露天風呂が1つずつ、
そして貸切風呂が4つあって、湯めぐりが楽しめるようになっています。
宿泊者専用、パノラマ露天「薫風の湯」。
森に面した露天風呂は白濁の硫黄泉、かけ流し。
ひんやりとした山の空気が気持ちよく、終始貸切でした。
「薫風の湯」の下にあったのがレストラン「鍋団欒」と「桜橋」。
「福田屋」さんは夕食がとても高評価の宿。
この日もとってもいい匂いが漂ってたんですが、
今回は食事なしプランなのでぐっとガマンです。。。
セレクトショップ「福むすび」。
島原半島を中心とした長崎の逸品が取り揃えられていて、
一つ一つが思わず手に取りたくなるようなものばかりです。
ロビーラウンジ「DANRO」。
暖炉の火を眺めながらのんびりと過ごす場所のようですが、
少し勿体ないなと感じたのは、珈琲が有料だったことと、
暖炉の火が入る時間が決まっていること。
その影響もあってか、滞在中にここで寛いでる人は誰もいませんでした。
飲み物もなく、暖炉の火も入っていないとなると、
部屋に戻ろうかなーってなっちゃいますよね。
せっかく雰囲気が良い場所なのに、ちょっと勿体ないスペースでした。
さて、外がだいぶ暗くなってきました。そろそろ夕食を食べに行く時間です。
まん防発令中で、雲仙温泉でも飲食店の多くが20時閉店。
フロントの方に「18時半には食べに出かけないと間に合わないですよ」と、
割と強めに言われたので、18時半すぎには食べ物を求めて宿を出発しました。
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