【長崎】春の長崎、雲仙温泉と島原鉄道ローカル線の旅【島原市内編】

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雲仙温泉を出発したバスは、坂をぐんぐん下り、

島原半島の東岸へと降りてきました。

車窓に見えてきた海は有明海。対岸にうっすら見えるのは熊本県です。

1991年に大規模な火砕流が発生した普賢岳の脇を通過しました。

ここはその火砕流が流れたという「水無川」です。

今は牛が放牧されて雄大な風景が広がっていましたが、
荒々しい普賢岳の姿を見ると、今でも恐ろしい映像が頭の中に蘇ってきます。

水無川から海へ。

ここをあの火砕流が勢いよく流れていったんですね。

バスは次第に島原の市街地へと入って来ました。

こちらは島原港。熊本方面へのフェリーが発着している港です。

バスは幹線道路を離れ、いったん島原港のフェリーターミナルへ入ります。

島原鉄道の島原港駅は歩いて5分ほどの場所にありますが、
列車の時刻が合わなかったので、一旦先へと進むことにしました。

島原港からさらに5分ほど乗車し、島鉄バスターミナルで下車しました。

バスを下車する際、運転手さんから島原半島周遊パス(1Day)を購入。

2,000円で島原鉄道、島鉄バス、島原鉄道フェリーが1日乗り放題のお得なきっぷです。

雲仙~島鉄バスターミナルまでのバス運賃が810円
島原港~諫早までの島原鉄道の運賃が1,540円するので、
雲仙からの諌早までの片道利用だけでも元が取れてしまいます。

本当は2Dayパス(3,000円)が昨日から使えたら最高だったのですが、
残念ながら土日祝日のみ利用可能となっています。

※2022年4月29日から2,500円(2Dayパスは3,500円)に値上げとなるそうです

島鉄バスターミナルからは脇道に反れて住宅街の中を歩いていきます。

一番街のアーケード街を突っ切り、さらに先へ。

水頭の井戸(水頭ポケットパーク)へとやってきました。

島原は湧水の街。街の至るところで水が湧き出しています。

水場のすぐ後ろには自噴している井戸がありました。

雲仙温泉のコンビニで、朝食用に食べようと確保していたトマト

朝食は、偶然に宿で発見したお弁当を食べたので、
食べるチャンスを逸していましたが、ここでようやく食べることができました。

湧水に浸して食べる冷やしトマト
そう思うだけでとびきり美味しく感じます。

井戸の正面にあったお店。店名がいかにもこの場所にふさわしい。

水頭の井戸の場所はこちら。

島鉄バスターミナルから徒歩5分ほどの場所にあります。

続いてやってきたのは「鯉の泳ぐまち」。

用水路にも澄んだ湧水が流れる島原の街。

澄み切った水路では、鯉がゆったりと泳ぐ姿を見ることができました。

「水頭の井戸」から「鯉の泳ぐまち」までは歩いて3分ほど。

狭いエリアに見どころが集中しているので、徒歩でもゆっくり回れます。

澄んだ水が流れる水路に沿って、落ち着いた街並みが続きます。

登録有形文化財の「湧水庭園 四明荘」へとやってきました。

入場券310円を券売機で購入し、お庭の中へと入ります。

四明荘」は島原市内で一番訪れてみたかった場所。

湧水がそのまま庭園の池となり、それを縁側に座って眺められるという、
非常に贅沢な邸宅です。

色とりどりの鯉が、澄んだ水の中を気持ちよさそうに泳いでいました。

案内係の方は、とても物腰柔らかで素敵なお方でした。

入場券を渡すと、案内されるがままに縁側へ。

ポストカードとお茶、飴を出していただきました。

足元に広がる池の水が本当に美しく、心が洗われるとはまさにこのこと。

ほぼ同じタイミングで入った観光客の方と一緒に、
このお屋敷に関する説明に耳を傾けました。

こんな感じで、足をぶらぶらさせて座ります。

当然、気を付けないとドボンもあり得ます(笑)

四明荘の由来は、四方に眺望が優れていたからなのだそう。

以前は周囲に建物もなく、この庭から海まで見えたのだとか。

当時の家主が、ここでどれほど贅沢な時間を過ごしていたかが、想像できますね。

四明荘には裏手にもう一つ、池がありました。

こちらも同じく湧水で造られた池ですが、窓を開けても音がせず、とても静かな池です。

先に来ていた観光客の方が帰ったので、一時的に貸切状態に。

四明荘の場所はこちら。「鯉の泳ぐまち」の通り沿いにあります。

さらに通り沿いを北へと進んでいきます。

湧水のまちと呼ばれているだけだって、用水路の水が本当にきれい。

雲仙地獄に続いて、ここでも猫がゆったりとお散歩してました。

鯉の水辺路

子どもたちが餌をあげているところ、ちょっとだけお邪魔しました。

そろそろお昼と言うことで、近くにあった郷土料理のお店「姫松屋 新町店」さんに入りました。

ここでちょっと恥ずかしい出来事が。。。

お店の入口に堂々と掲げられている通り、島原の郷土料理は「具雑煮」なのですが、
調べている時から、ずっと「具」を「貝」だと思い込んでいて、
お店に入ってすぐに「”かいぞうに”をお願いします」と言ってしまいます。

“ぐぞうに”で大丈夫ですか?」と言われて、初めてハッとしました(笑)
間違われるお客さん、たまにいるそうです。

なお、貝は一切入っておりません!(笑)。

満を持して、こちらが島原の郷土料理「具雑煮」です。

島原の乱の際に戦いに備えて、海や山から集めたたくさんの具材と餅を加えて、
雑煮を作ったことが由来なんだそうです。

あっさりしていて、身体に優しいお味。とても美味しかったです。

姫松屋 新町店」さんの場所はこちら。

島原城の前に立派な本店がありますが、こちらの方が入りやすい雰囲気でした。

しんわの泉。

こちらも湧き水ですね。

続いては、島原城へ向かってみました。

姫松屋 新町店から歩くこと約10分

島原城に到着しました。

訪れた日はちょうど梅が見頃

天守閣には登りませんでしたが、ポカポカ陽気でとても気持ちよい散策でした。

こちらがその反対側、雲仙岳の方向。

島原城を後にして、武家屋敷通りへと向かいました。

ここは島原市の町並み保存地区。

一般住宅に混じって、武家屋敷が点在しています。

通りの真ん中をきれいな水が流れる武家屋敷通り。

しばらく武家屋敷はないのですが、一般の方々の家も素敵です。

あら、ここでも出会いました。今回は猫さんによく会います。

右手に見えてきたのが1軒目の鳥田邸

敷地内へは無料で入ることができました。

こちらは山本邸

こちらも自由に見学することができました。

屋敷の中へ無料で入ることもでき、室内は非常に綺麗な状態に保たれていました。

武家屋敷通りの位置はこちら。

島原城からは歩いて5分ほどです。

武家屋敷通りから大手バス停まで歩いてきました。

ここから島原鉄道の始発駅である「島原港駅」へと向かいます。

「大手」バス停から「島原港」バス停まで、こんな感じで路線バスで戻りました。

7分ほどで「島原港」のバス停に到着。

島原から熊本へのルートを地図で見ると、いかに陸路が遠回りかが分かります。

港は気持ちいいですね。こんな時の船旅は最高だろうなー♪

今回はジェットスター便の時刻の関係で、往復とも長崎空港にしてしまいましたが、
次回はぜひ熊本へ渡るルートも検討してみようと思いました。

さて、島原港ターミナルから歩くこと約5分

島原鉄道の末端駅、島原港駅へとやってきました。

ここからはいよいよ島原鉄道の旅が始まります。

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