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駅の北側には防風林があり、とても長閑な駅でした。
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鷹巣駅は有人駅。改札口には駅員さんがいました。
最近ではこの規模の駅でも無人駅だったりするので、
駅員さんがいるのはホッとしますね。
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改札口での集札はありましたが、鷹ノ巣駅のみどりの窓口は2006年に閉鎖済み。
きっぷは指定席券売機で購入するよう、案内が出ていました。
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列車から降りてきた人たちがいなくなると、駅はがらんとした感じに。
ずいぶんと改札まわりのスペースが広く取られていますが、
以前はこのスペースに売店などがあったのでしょうか。
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JR鷹ノ巣駅の駅舎。
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こちらが駅前商店街。片屋根式のアーケード街となっていました。
北秋田市の中心となる駅なわけですが、お世辞にも活気があるとはいえません。
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JR鷹ノ巣駅に隣接するのが、これから乗り換える秋田内陸縦貫鉄道の鷹巣駅です。
駅舎はこのように分かれていますが、ホームはJR線と完全に繋がっています。
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JRは「鷹ノ巣」表記ですが、内陸線は「鷹巣」表記で「ノ」は入りません。
以前は内陸線も「阿仁合線」という国鉄の路線だったため「鷹ノ巣駅」で統一されていましたが、
国鉄から分割された際に、こちらの内陸線だけが「ノ」を取った表記にしたそうです。
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駅の窓口で「秋田内陸ツーデーパス」(3,500円)を購入。
これで急行「もりよし」を含め、内陸線の全線を2日間乗り降りすることができます。
さて、ツーデーパスも入手したし、これで一安心!
…と思ったら、駅の係員の方が何やらゴソゴソ…。
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「こちら、来年まで3月まで使えるツーデーパスです。是非また来てくださいね」
な、なんですとー!!ツーデーパス買ったら、なんともう1枚ツーデーパス貰えちゃいました(笑)
ちなみに券面の通り、私が記念すべきNo.0001です…。
全く知らなかったのですが、秋田内陸線ではこの日からちょうど
「リピーターチケットプレゼントキャンペーン」というキャンペーンを開催していて、
フリーパスを買うとその切符と同一種類の切符をもう1枚プレゼントしているのだそう。
ちなみにこのキャンペーンは、かなりのロングラン開催で2023年2月28日まで。
これは1年以内にまた来るっきゃないですね。
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秋田内陸線、鷹巣駅の時刻表。
以前は角館までの通し運転が多かった気がしますが、
今は阿仁合で乗り継ぐパターンが多くなりました。
次は16時28分発です。
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角館方面から列車が到着。
この列車が折り返し、角館行きとなります。
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下車してきた人たち全員の集札が終わると、
続いて、角館行きの改札が開始されました。
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元々は奥羽本線も秋田内陸線も同じ国鉄の路線。
ホームは今でもJRと共用となっています。
でも、駅名標の内陸線側だけはしっかりと「ノ」が抜かれていました。
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全員が乗り込んだところで、私も乗り込むとします。
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鷹巣駅で乗車したのは15人ほど。
近くの駅ですぐ下車するのでしょう。
地元の人たちは意外とボックスには座らず、ロングシートへ。
最後に乗り込んでも余裕でボックス席へと座ることができました。
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秋田犬がデザインされたシート。
車内にも秋田犬の可愛らしい写真がたくさん貼られていました。
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窓際に固定されている、ちょっと懐かしいテーブル。
昔はこういうの確かに付いてましたよね。この下に灰皿もあって。
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16時28分、定刻通りに角館駅を出発。
ほどなくして奥羽本線に別れを告げ、秋田県南部の角館を目指して南下を開始します。
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奥羽本線でも渡った米代川をもう一度渡ります。
傾きかけた太陽がきらきらと水面を照らしていました。
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縄文小ヶ田駅。
特に案内はありませんが、大館能代空港までは3kmほどとかなり近いです。
近くにある「伊勢堂岱遺跡」が世界遺産に選定されたため、
2020年に駅名を「小ヶ田」から「縄文小ヶ田」に改称。
さらに急行「もりよし」の停車駅ともなりました。
恥ずかしながら、私自身ここが世界遺産になっているとは知らず、
この日も誰も乗り降りはありませんでした。
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大野台駅に到着。
駅舎は反対側にありました。沿線には桜や水仙があちこちに。
秋田市内では終わりかけていた桜ですが、それ以外の街は今が見頃のようです。
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合川駅に到着しました。
鷹巣を出発して最初の有人駅で、駅舎も国鉄時代からの立派なものです。
学生さんなど5人ほどが降りていきました。
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里山の風景の中をのんびりと進んでいきます。
北海道のような雄大な車窓もいいですが、
こうした人の生活が感じられる車窓と言うのもまた良いものです。
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米内沢駅に到着しました。
こちらも立派な駅舎を構える有人駅です。
駅名標を見ると分かるのですが、「秋田内陸縦貫鉄道」が正式名称なのに対して、
沿線では一貫して「秋田内陸線」と案内されているようです。
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米内沢駅を過ぎると、米代川の支流、阿仁川が車窓右手に見えてきました。
内陸線はこの先しばらく阿仁川に沿って、山間部を進んでいきます。
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桜のきれいな桂瀬駅。
一際立派な駅舎が見えてくると、阿仁前田温泉駅に到着。
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ホームの乗り場案内も雰囲気があります。
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阿仁前田温泉駅では、ちょうど列車の交換がありました。
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赤い列車は鷹巣方面へ。
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青い列車は角館方面へ。
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阿仁前田温泉駅には「クウィンス森吉」という温泉施設があります。
今日はこれに入浴しにやってきたというわけです。
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当駅は2021年に「阿仁前田温泉」に改称されたばかり。
木製の「阿仁前田駅」の看板が、まだしっかりとホームに掲げられています。
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外に出てきました。駅名より「クウィンス森吉」の文字の方が大きいです。
鉄道の利用者より温泉施設の利用者の方が多いかもしれませんね。
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阿仁前田温泉駅から右方向に延びる商店街。
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駅前通りからまっすぐ進むと、阿仁川の河川敷へと出ました。
咲き始めた桜がきれいな場所です。
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だいぶ日が傾いてきたので、そろそろ温泉へと向かうことにしました。
![](https://resshatabi.com/wp-content/uploads/2022/05/pxl_20220423_0924510084997262898511031026.jpg)
駅併設のクウィンス森吉へとやってきました。
入浴料500円を払って館内へ。
券売機などはなく、直接スタッフの方へお支払する形式でした。
お風呂は大浴槽、小浴槽、露天風呂の3種類。
残念ながら、露天風呂は設備点検中とのことで休止中となっていました。
泉質はかなり塩分濃いめの「カルシウム・ナトリウム-塩化物泉」。
小浴槽は塩素投入はあるものの、加水加温循環なしの掛け流しとなっており、
とてもサッパリするお湯で気持ち良かったです。
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湯上がり処は2階にありました。奥の方は宿泊施設となっているようです。
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今夜の宿は素泊まりなので、ここで夕食を食べていくことにしました。
レストラン営業は17時からとあったのですが、
いざ来てみると、明かりも付いておらず、だれーもいない(笑)
呼び鈴で呼んで、照明とテレビをつけて頂きました。
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「好きな番組見て下さいね」と、テレビのリモコンを渡してくれました(笑)
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頂いたのは比内地鶏を使った親子丼!(850円)
ついでに売店で地元・北秋田市産のリンゴジュース(130円)もいただきました。
もちろん親子丼なので当然のように美味しいのですが、
以前も秋田駅近くで比内地鶏を食べたことがあり、
その時同様に地鶏ってしっかりとした噛み応えがあるのが、特徴的なんだなぁって思いました。
結局、あまり「有り難味」が分かってないということですね(笑)
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腹も満たされたところで、今日の宿がある鷹巣へと戻ります。
18時36分発、普通列車の鷹巣行きが定刻通りに入線してきました。
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