駅のホームでは木彫りのマタギがお出迎え。
阿仁マタギ駅の外へと出てきました。雪がまだ残ってますね。
ホームは少し高い位置にあり、そこから地上へ階段が延びています。
別角度から。
左側の小屋にはトイレが備わっていました。
その小屋の中の様子。中に入ってビックリしたのですが、これら全て「かかし」。
この地では毎年6月~10月にかけて「かかしコンテスト」が行われるんだそうです。
駅前にこれらのかかしが並んでいる様子も見てみたいですね。
阿仁マタギ駅からは、打当温泉「マタギの湯」を目指します。
本来であれば日帰り入浴用に、
朝9時~夕方16時半まで駅までの送迎をしてくれるそうなのですが、
この日は2、3度電話しても全くお出にならず。。。
結局、4回目の電話でようやく出てくれたのですが、
忙しくて歩いて来てもらうしかないということで、
ひとまず2kmほどの道のりを歩いて向かうことにしました。
駅からの送迎はなくなりましたが、2kmなので大した距離ではありません。
鳥の声や川のせせらぎを聴きながら、気持ちのいい道をゆっくりと歩いていきます。
防雪柵がずらりと並ぶ道を奥へ奥へ。
手前に見えているバス停は秋北バスの打当線。平日限定1日1本のみの超閑散路線です。
途中までは、内陸線の線路に沿って進んでいきます。
「マタギ」という駅名から熊が出るんじゃないかと少し不安になりましたが、
民家もポツポツあり、時々車も通る道なので、問題なかったです。
歩いている途中、雪を被った森吉山が見えました。
急行列車の名前が「もりよし」と名付けられている通り、
この地域のシンボル的な山となっていると思われます。
日本屈指の高山植物の群生地であり、樹氷の名所ともなっているそうです。
20分ほど歩くと、少し視界が開け、次第に遠くに何やら大きな建物が見えてきました。
雪の重みに耐えきれなかったバス停…
阿仁マタギ駅からはてくてく歩くこと25分ほど。
無事に打当温泉「マタギの湯」に到着しました。
途中の景色もきれいだったので、結果的には歩いて正解でしたね。
駐車場にはマタギ小屋がありました。
この中に潜んで動物を待ち、狩猟活動を行っていたのでしょうか。
大きな木彫りのオブジェがたくさんあるエントランス。
丸ポストもありました。そういえば途中で郵便局の車を見かけたな。
入口を入ると、熊の剥製がお出迎えしてくれました。
フロントで入浴料金600円を支払って中へと入ります。
フロントの方に聞いたところ、今日は他の従業員さんのワクチン接種により、
なんとワンオペで宿を管理されているとのこと…。
日曜の午前中と言えば、土曜泊のチェックアウト客で一番忙しい時間帯です。
そりゃ、誰もいなかったら送迎なんて無理ですよね。。。
「電話、無視しちゃってすみません!」と平謝りされましたが、
こちらこそ、何度も出るまでコールしてすみませんって感じです(笑)。
さて、お風呂へと参ります。
誰もいなかったので、撮影許可OKを頂きました。
こちらが内湯です。
天井が高くて開放的なお風呂ですね。
湯温は2つともほぼ変わらない印象でしたが、手前の湯船の方が鮮度が良い泉質に感じました。
施設内のレストラン「シカリ」。日帰り入浴客も食事をすることが可能。
今日はまだ時間帯が早いので入りませんでした。
1時間ほどのんびり入浴して、そろそろ駅へ戻る時間です。
帰りは阿仁マタギ駅まで送って頂けるそうなので、お言葉に甘えることに。
別の列車で到着した人と私の計2名で、駅まで送って頂きました。
先ほど阿仁合からここまで乗ってきた「笑EMI」が、
角館から再び折り返して来た便に乗り込みます。
まだ角館には向かいません(笑)
鷹巣行きに乗り、再び阿仁合へ向かっています。
阿仁合の街が近付いてきました。
人々の生活を感じる風景の中を突き進むのは、なかなか楽しい車窓です。
12時25分、阿仁合駅に到着しました。
乗務員さんが手を振って「笑EMI」の出発を見送っていました。
阿仁合駅では、駅レストランの「こぐま亭」でランチ。
朝はまだ営業開始前でしたが、この時間は元気に営業中!
店内は満席でしたので、名前を書いてしばし待ちました。
ホームが目の前に見えるので飽きることはありません。
10分ほどの待ち時間で名前が呼ばれました。
1人席はホームが見える特等席になっていました。やったー!
デミグラスソースハンバーグ定食(1,100円)を頂きました。
柔らかいハンバーグで、付け合わせも色々乗ってて美味しかったです。
ご飯は阿仁棚田産のお米、味噌汁は阿仁味噌を使っているそうです!
上桧木内産の木いちごを使った「木いちごのミニパフェ」(450円)も頂きました。
甘酸っぱい木いちごに濃厚なソフトクリームがとっても合いますね。ご馳走様でした!
食事を終えて、駅の売店を覗いてみました。
朝買ったバナナボードはすでに完売。オススメしてもらえてよかったなぁ。
公園のすぐ上が線路になっているので、列車がよく見えます。
この時期は満開の桜の向こうに、カラフルな列車がよく映えますね。
発車時刻が近くなってきたので、阿仁合駅に戻ってきました。
ちょっとかすれた文字の駅名票、素敵すぎます。
先に、鷹巣方面から黄色い車両の列車が入って来ました。
そのまま角館方面に乗り継ぐ人もいそうなので、先に乗車位置に並んで待ちました。
黄色い車両が阿仁合駅に入線すると、続いて当駅始発の真っ赤な角館行きが入線。
思っていたより乗り継ぐ人は少なく、半分以上の人が阿仁合で下車したので、
1両編成の車両はボックス席にも空席を残して阿仁合駅を出発しました。
阿仁合駅からはいよいよ終点の角館を目指します。
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