【青森・秋田】ローカル線で巡る冬の北東北 絶景路線と湯瀬温泉を訪ねる旅【弘南鉄道編】

青森魚菜センター」でのっけ丼を食べて、再び屋外へ出てきた。
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この日の青森市は快晴であったが、積雪はなんと122cm

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町全体が押しつぶされそうなほどの雪だ。

人口30万クラスの街では、青森市が世界一積雪量が多いというデータもあるが、
都市機能が麻痺せずに動いているというのは本当にスゴイ。

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駅前から延びる新町のアーケード街もこの通りの雪。

屋根がなかったら、駅前も雪に完全に埋もれてしまうような雪の量だ。

雪の壁で車の姿がほとんど見えないので、車道を横断するときは結構怖い。

口の中がお魚の匂いでいっぱいなので、
お口直しをするために「A-FACTORY」へやってきた。

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看板も埋もれてる…。

A-FACTORY」の中はこんな感じ。天井が高くて開放感があって、とってもお洒落な空間

青森のリンゴを使った加工品を中心に、工芸品名産品など厳選された商品が並んでいる。

青森駅前にこの施設が完成したことで、薄暗い青森駅の雰囲気はガラリと変わったと思う。

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A-FACTORYの中にはタンクもあって、
ここでアオモリシードルを醸造してるんだって。

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2階に行くと、ガレット専門のレストランと、
アオモリシードルの有料試飲ができるラウンジコーナーがある。

アルコールが1滴も飲めない私には縁がないが、
300円で3杯まで試飲できるようなので、お酒好きには良いかも。

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物販エリアの奥は、飲食コーナー。

正面はご当地バーガーのお店「OCEAN’S DINER」。
青森県産短角牛バーガーがめっちゃ美味しそうだった。

のっけ丼だけでパンパンになってしまうほど、
自分の胃のキャパシティの無さが悔やまれる。。。

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こちらはジェラートのお店「gelato natura due」(ジェラートナチュレ)。

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うん、甘い物はやっぱり別腹だよね。

青森産の材料を使ったラインナップが多くて、りんごは3種類もあった!

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ダブルとトリプルが同じ値段だからっていう理由で、
迷わずトリプルを選んでしまう貧乏性のワタクシ…。

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海が見える窓際席でいただきまーす!

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チョイスしたのは、紅玉・苺ミルク・嶽きみ(とうもろこし)。

窓の外の雪壁を眺めながら、温かい屋内で食べるジェラートは格別だ。

ご当地バーガーのお店「OCEAN’S DINER」で注文した、
シナモン入りのアップルサイダー(温)も、身体が温まって美味しかった。

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A-FACTORYでの休憩を終えて、青森駅に戻ってきた。

駅前のロータリーはまだ工事中で、新駅舎にも駅名の表示はなかったが、
このタイミングで駅を見ることもなかなかないので、逆に貴重な体験かも。

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青森駅のホームは夜行列車が発着していただけあって、非常に長い。

入口は塞がれてしまっているものの、ホームの突き当たりからは、
今でも青函連絡船へ延びる通路が残っており、
現在は駅の東西をつなぐ「青い海公園連絡橋」として開放されている。

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青森駅から乗車するのは、15時56分発、秋田ゆきの特急「つがる」。

ローカル線で行く」と旅のタイトルに書いておきながら、
いきなり課金して特急を利用してしまうという横着ぶりね…。

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特急「つがる」はE751系の4両編成。

後ろ(青森方)の2両が自由席だったので、最後尾の4号車に乗り込んだ。

車内には誰一人として乗っていない。。。

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特急「つがる」は定刻通りに青森駅を出発した。

自由席の4号車は、青森駅を出発した時点で、自分たちの他に2人しか乗っていない。

さすがに新青森からは新幹線の乗り換え客が結構乗ってくると思いきや、
4号車には誰も乗ってこず。この3連休でこの乗客の少なさはヤバイな、、、。

静かな車内のまま、列車は青森の市街地を抜けた。

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青森駅で購入した、弘前駅までの自由席特急券(520円)。

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新青森の次の停車駅である浪岡を出発すると、左右には津軽平野が広がってきた。

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西側は津軽富士こと、岩木山の姿が見えてきた。

少しずつ空の色がオレンジ色に変わってきて、夕暮れ時の車窓が美しい。

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平川を渡ると、まもなく弘前に到着。

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弘前駅の留置線には、五能線で新たに活躍を始めたGV-E400系が停車していた。

地方の非電化路線は、今後この車両にどんどん置き換わっていくんだろうなぁ。

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16時30分、青森から34分で弘前駅に到着。

駅の自動販売機は、なんとALLリンゴジュース!(しかもストレート)

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改札で出迎えてくれたのは、
JR秋田支社の観光キャラクター「つがにゃん」の金魚ねぷたバージョン。

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弘前駅からは弘南鉄道弘南線に乗り換えて、黒石(くろいし)という街を目指す。

弘南鉄道弘南線は、弘前駅から黒石駅までの全長16.8kmの路線。

同社では中央弘前駅から大鰐駅までの「大鰐線」も運行しているが、
そちらはJRの弘前駅とは接続しておらず、旅行者としてはちょっと使い勝手が悪い。

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次の黒石行きは17時00分発。30分ほど待ち時間がある。

改札が始まるまで、駅のポスターや運賃表、時刻表などを眺めて過ごした。

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黒石からの列車が到着し、全員が改札を通り終わると、
乗車用の改札が開始された。

ホームに停車していた電車は、2両編成のステンレスボディだ。

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弘南鉄道で使用されている車両は、東急電鉄からのおさがり。

シートが3人分ずつ区切られているところとか、いかにも東急らしい。

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私が乗った車両は昭和39年製だった。

東京に住んでいると、昭和製の車両に乗る機会ってほとんどないけど、
こいつは自分が生まれるずっと前から、走り続けているんだなぁ。

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つり革は敢えてなのか、東急時代のものがそのまま使われている。

この車両が渋谷を走っていたことを示す、何よりの証拠。

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弘前から黒石まで、途中には11の駅がある。

よく見ると、高校の駅が3つもあって、いかに学生の利用が多いかが分かるだろう。

このうち「田んぼアート」駅だけは冬季通過だ。

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17時ちょうど、定刻通りに弘前駅を出発。

休日と言うこともあって、乗車したのは全部で15人ほど

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次第に車窓は夕暮れ時

ガタンゴトンと心地よい線路のジョイント音が響く。

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平賀駅の手前で大きくカーブを描くと、車窓には岩木山が見えてきた。

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弘前から15分ちょっとで、平賀駅に到着。

平賀駅は弘南鉄道の本社も入っていて、沿線でもひときわ大きい駅だ。

改札では駅員さんがきっぷを回収しているのだけど、
そんな風景も、自動改札か無人駅が多い現代では貴重なシーン。

何気ない風景に心がホッとした。

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平賀駅を過ぎると、岩木山が窓の真正面に見えた。

真っ白な雪原と、淡いオレンジの空。美しい風景にくぎ付けになる。

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田んぼアート駅を過ぎ、まもなく田舎館駅というあたり。

 

美しい雪景色の中を、踏切の音が通り過ぎていく。
これぞ、ローカル線の醍醐味という感じがした。

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田舎館駅では列車の行き違いがあった。

「田舎」と自分で名乗ってしまうあたりが潔くて好き。

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17時36分、終点の黒石駅に到着した。

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この出口の感じ、いかにも地方鉄道って感じでイイ!

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武骨な黒石駅の駅舎。渋すぎてシビれる!

今日はここから少し歩いて「こみせ通り」という古い町並みで開催されている、
冬限定の「こけし灯篭」のライトアップを見に行くことにした。

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